ルネサステクノロジ、キーストリーム社と無線LANソリューションで提携
ルネサス テクノロジとキーストリーム社が無線LANソリューションで提携
-ルネサス テクノロジがキーストリーム社に出資-
株式会社ルネサス テクノロジ(本社:東京都千代田区、会長&CEO:伊藤達、以下ルネサス)は、キーストリーム株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林孝之、以下キーストリーム社)に出資し、同社と無線LANソリューションで提携することで合意しました。
現在、モバイルやデジタル民生機器のネットワーク化の拡大に向けて、より低消費電力化、低コスト化に対応した無線LANソリューションが求められています。ルネサスは、世界一のマイコン製品とモバイル、デジタル民生機器、自動車分野において世界最先端のSoC技術を保有しております。一方、キーストリーム社は、世界最高水準の超低消費電力無線LAN用チップセットの提供に強みを持ち、携帯オーディオプレーヤーや携帯VoIP端末(注1)等に、幅広く採用されております。今回の提携により、両社の強みを融合させることで、ますますニーズが高まっているデジタル民生機器向け無線LANソリューションの提供を実現します。
まず両社は、ルネサスの保有する豊富なSoC、マイコン製品とキーストリーム社の無線LANチップセットとを組み合わせ、モバイルやデジタル民生機器向け無線LANソリューションを提供してまいります。次の段階で、ルネサスの保有する高周波技術及びSoC技術を活かし、無線LAN内蔵SoCソリューションとワンチップ無線LAN専用LSIの共同開発に取り組みます。更に、次世代無線規格対応IPの共同開発を推進していく予定です。
ルネサスの業務執行役員 システムソリューション統括本部長 馬場志朗は、「ルネサスの注力分野である、モバイル、デジタル民生機器、及び自動車分野において、無線LANのニーズは益々高まっています。ルネサスは現在『EXREAL Platform(TM)』(注2)というプラットフォームでトータルソリューション提供を進めております。キーストリーム社の実績ある低消費電力無線LAN技術をルネサスのプラットフォームに組み込むことにより、短期間で無線LANソリューションを含む大規模SoCの提供が可能となります」と述べています。
キーストリーム社 代表取締役社長の小林孝之は、「組込機器における無線LAN搭載分野は、オーディオ機器をはじめ、ゲーム機器など幅広い製品に導入されることにより、着実に市場が大きく広がってきております。ルネサスの保有する豊富なマイコン、SoC、及び先端の高周波技術、半導体設計技術等とキーストリームの実績ある低消費電力無線LAN技術の融合により、より付加価値の高いソリューションを提供できると考えています。また、今般、ルネサス テクノロジからの出資を受け入れて経営基盤を強化することで、開発体制、販売体制、及び顧客サポート体制の一層の強化を図り、顧客満足度の向上を図っていく考えです」と述べています。
■キーストリーム社概要
会社名 : キーストリーム株式会社
所在地 : 東京都中央区八丁堀2-8-5
代表者 : 代表取締役社長 小林 孝之
設立年月 : 2000年 12月
資本金 : 4.98億円
事業 : 無線LANチップセット及びソフトウェアの開発/販売
従業員 : 25名
(注1)VoIP端末:
無線LANを使用したVoIP送受話機能を保有する携帯電話、スマートフォンまたはPDA。VoIPとはインターネットやイントラネットなどのTCP/IPネットワークを使って音声データを送受信する技術。
(注2)EXREAL Platform(TM):
ルネサスの開発した各アプリケーション毎に最適なプラットフォームを提供するマザープラットフォーム
*記載の製品名、会社名、ブランドはそれぞれの所有者に帰属します。
以上