ローム、電子機器向け超小型LED「PicoLED(ピコレッド)」をサンプル出荷
「PicoLED(TM)」(ピコレッド)をロームが開発!
世界最薄0.2mm、実装面積約1/2、体積では約1/4と世界最小を実現!
半導体メーカーのローム株式会社(本社:京都市)はこのほど、携帯電話キーパッド、小型ドットマトリクスユニット、小型7セグメント表示器など小型・薄型を求められるあらゆる機器向けに、世界最小の体積・面積を実現した超小型のLED「PicoLED(TM)」(SML-P12シリーズ)を開発しました。この製品は2007年1月にサンプル出荷(サンプル価格100円/個)を開始し、2007年4月から月産1000万個の体制で量産を開始する予定です。生産は、ローム・ワコー(岡山県)、ローム・セミコンダクター・チャイナ(中国・天津)、ローム・ワコーマレーシア(マレーシア・ケランタン)で行う予定です。
携帯電話をはじめ、電子機器の小型化はますます進む傾向にありますが、携帯電話のキーパッドや、7セグメントの表示器、小型ドットマトリクスの光源などに使われる小型チップLEDは、1608サイズ(1.6mm×0.8mm)が業界標準であり、それ以上小さいものはありませんでした。今回ロームが開発した「PicoLED(TM)」(SML-P12シリーズ)は、ローム独自の高輝度デバイス技術と超精密加工技術によりLEDチップおよびパッケージの超小型化超薄型化を可能とし、従来LEDでは大幅な光度ダウンをともなう為不可能であった全色0.2mm厚が業界ではじめて可能となり、従来の明るさを維持した上で、1608サイズに比べ面積比で53%削減、画期的な小型化を実現しました。また、1608サイズに比べ体積比では74%削減を達成、これまで使用できなかった狭スペースのアプリケーションへの応用が可能となったほか、既に使用されているセットについても、例えば携帯電話のキーパッドの薄型化など、大幅な省スペース化とセットの小型化が実現できます。また、このLEDを使用すると、1.5mmピッチの高密度マトリクスが実現でき、カーオーディオなどに小型・高精細なLEDフルカラーディスプレイとしてお使いいただけます。さらに従来は不可能だった文字高さ0.2インチ7セグ用光源としても対応可能となることによって、数字表示機としての応用展開を広げることも可能です。
発光色については赤・橙・黄・緑・青・白の全色をラインアップしており、あらゆるセットに対応が可能です。また、発光素子を信頼性の高い4元素(InGaAlP)と超高輝度のInGaNでラインアップしており、長期にわたって様々な製品に安心してお使いいただけます。
< 「PicoLED(TM)」(SML-P12シリーズ)の主な特長 >
1)1.0×0.6(mm)サイズの超小型。従来品(1608サイズ)に比べ面積比53%、体積比74%削減。セットの省スペース化に貢献。
2)高輝度発光素子で赤・橙・黄・緑・青・白の全色ラインアップ
ロームではLEDにおいても得意のデバイス、パッケージ、超精密加工技術を用いた商品展開を図っています。ロームは今後ともお客様のニーズに沿った製品開発を進めると共に、さらなる製品シリーズの拡充に努めてまいります。
※「PicoLED(TM)」(ピコレッド)はロームの商標登録出願中の商品です。
以 上