日本チェーンストア協会、12月の販売概況を発表
平成18年12月度・チェーンストア販売概況
★ 全体の概況
平成18年12月度は、全国的に気温が高い日が続いたため、冬物商材の動きが鈍かったことや、サービス・その他(商品供給高)が大きく減少したことから、総販売額は前年同月を下回った。
食料品は鍋物関連、衣料品は防寒衣料、住関品は暖房関連を中心に動きが鈍かった。
※会員企業数 85社 / 店舗数 8,865店
※総販売額 1兆 4,115億円 (店舗調整前) 98.0% (店舗調整後) 96.2%
<部門別の概況>
・食料品 8,209億円 (店舗調整前) 100.5% (店舗調整後) 98.8%
・衣料品 1,847億円 (店舗調整前) 91.8% (店舗調整後) 90.1%
・住関品 3,107億円 (店舗調整前) 101.6% (店舗調整後) 99.2%
・サービス 58億円 (店舗調整前) 55.8% (店舗調整後) 55.5%
・その他 890億円 (店舗調整前) 84.8% (店舗調整後) 82.6%
★ 商品別の動き
<食料品>
●農産品の野菜は、ばれいしょなどの土物野菜やサラダ野菜は好調だが、相場安のキャベツ、白菜などの一般野菜、ほうれん草などの葉物野菜は不調。果実はみかん、りんごを中心に好調。
●畜産品は、気温が高く鍋物用薄切り肉は不調。ハム・ソーセージの動きは鈍かった。
●水産品は、気温が高く鍋物用魚切身、かに、海老が不調。ノロウイルス騒動からカキ等貝類は不調。塩干は塩鮭、一汐開きは好調だが、魚卵は不調。
●惣菜は、 温惣菜は焼き物は好調だが、スナック、中華、揚げ物は不調。要冷惣菜はサラダなどの洋惣菜は好調。米飯は好調だが、寿司は不調。
●その他食品は、アイスクリーム、飲料、調味料、菓子は好調。麺類、インスタントコーヒーは不調。酒はビール類は好調だが、日本酒は不調。 日配の洋風デイリーはデザート、乳製品は好調。和風デイリーは漬物は好調だが、鍋物関連の 水物、練物、生麺類は不調。ベーカリーは菓子パン、和菓子は好調だが、食事パンは不調。
<衣料品>
●紳士衣料は、気温が高く、ビジネス、カジュアルとも不調。服飾はドレスシャツ、ネクタイは好調だがマフラーは不調。
●婦人衣料は、気温が高く、外装、トップス、ボトムスとも不調。
●その他衣料・洋品は、インナーの肌着、パジャマ、ソックスとも不調。子供はベビー、トドラー、男児、女児とも好調。レイングッズの動きは良かった。
<住関品>
●日用雑貨品は、ダイニングの和・洋食器、調理器物、台所用品は好調だが、行楽用品は不調。バス用品・トイレ用品は好調。玩具はゲームは好調だが、男児、女児は不調。ペーパー類は好調。ランドセル、旅行カバンの動きは良かった。
●医薬・化粧品は、医薬品は好調だが、健康食品は不調。カウンセリング化粧品、一般化粧品とも好調。シャンプー、洗剤は好調。
●家具・インテリアは、家具は収納用品は好調だが、季節家具、スチール家具、組み立てボックスは不調。寝具・寝装品はタオルは好調だが、布団は不調。インテリアはカーペット、カーテンは好調だが、インテリア小物は不調。
●家電製品は、洗濯機、冷蔵庫は好調だが、気温が高くエアコン、石油・ガス暖房は不調。クリーナー、健康家電は好調。
●その他商品は、自転車は好調だがゴルフ用品、ゴルフウェアは不調。園芸用品、ペット用品の動きは良かった。
<サービス・その他>
旅行関連やチケット販売などサービス関連の売上高の総販売額に占める割合は0.4%であった。
また、食堂・喫茶部門売上を除く商品供給高などいずれの売上にも属さないその他売上の総販売額に占める割合は6.3%であった。