リニアテクノロジー、デュアル60V電流センス・アンプ「LTC6103」を販売開始
リニアテクノロジー、新製品「LTC6103」を販売開始
高速応答、高精度、柔軟性を特長とするデュアル60V電流センス・アンプ
2007年1月31日 - リニアテクノロジーは、非常に優れた精度と応答時間を実現する、2個の独立したハイサイド電流センス・アンプを持つ「LTC6103」の販売を開始しました。LTC6103は量産中で、1,000個時の参考単価は209円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC6103は独立したハイサイド電流センス・アンプを2個内蔵しているので、Hブリッジ・ドライバ回路など複数の電流センス・アプリケーションに最適です。
また、独自のトポロジーにより、2個目のアンプを双方向動作、高電流/低電流範囲検出、高電圧レベル変換に使用することができます。
LTC6103は、入力バイアス電流が170nA(最大)、入力オフセット電圧450μV(最大)という極めて優れた性能を実現します。この高精度により、非常に小さい電流分解能を持ちながら、広いダイナミックレンジで動作することが可能です。LTC6103は最大70Vの電圧に耐えることができますが、これは、電源不良や破滅的な負荷変動によって電圧フライバック状態が生じる可能性のある場合に非常に役立つ機能です。LTC6103は応答時間が1μsecなので、フォールト状態を検知した場合の自動パワー・シャットダウンに最適です。各デバイスの利得は2本の抵抗で設定されます。
利得抵抗が精度の主な決定要因なので、高精度抵抗によって1%よりも良好な精度を達成できます。
リニアテクノロジーのデザイン・マネージャMike Kultgenは、「LTC6103は当社の既存の高精度、高速、柔軟な電流センス・デバイスを基に構築されています。2個目の電流センス・アンプを内蔵することにより、このデバイスの有用性は2倍を大きく上回る向上を見せています」とLTC6103についてコメントしています。
【 LTC6103の特長 】
・2つの独立したハイサイド電流センス・アンプ
・(5Vの出力ステップで2.5Vまで)1μsの応答時間
・4V~60V、絶対最大定格70Vで動作
・低いオフセット電圧:450μV(最大)
・低い入力バイアス電流:170nA(最大)
・2本の抵抗で各アンプの利得を設定可能
・出力電流 : 1mA(最大)
・PSRR : 110dB(最小)
・アンプ当たりの標準消費電流 : 275μA
・動作温度範囲 : -40℃~125℃
・MSOP8パッケージ
以上
◆お問い合わせ先
リニアテクノロジー(株)
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http://www.linear-tech.co.jp