ヴイエムウェア、仮想インフラストラクチャソフトの移行ツール「VMware Converter 3」を提供
ヴイエムウェア、VMware Converter 3 のエンタープライズ版および
無償のスタータ版を提供開始
最新の移行ツールで仮想世界への移行を加速
【2007年2月1日東京】
業界標準システム向けの仮想インフラストラクチャソフトウェアにおけるトップベンダーであるヴイエムウェア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:三木泰雄)は本日、最新の移行ツールであるVMware Converter 3 のエンタープライズ版およびスタータ版を提供開始したと発表しました。
ヴイエムウェアの製品マーケティング担当バイスプレジテントであるRaghu Raghuram(ラグーラグラム)は、「お客様の間では物理システムから仮想インフラストラクチャへの移行が加速しています。ヴイエムウェアの仮想インフラストラクチャに標準化しようとしている数千の顧客企業にとって、一度に多くの変換を実行できる機能は大きな意味を持ちます。VMware Converter スタータ版は、すでに無償提供されている変換ツールと同様、初めて仮想化技術を使うお客様でも、インフラストラクチャを容易に仮想化できるツールです」と述べています。
VMware Converter 3 は、物理マシンから仮想マシン(P2V)、仮想マシンから仮想マシン(V2V)への変換プロセスを自動化し、物理マシン、その他の仮想マシンフォーマット、サードパーティのイメージフォーマットからVMware 仮想マシンを作成します。VMware Converter Starter は1度に1つの変換を行うもので、無償提供されます。VMware Converter Enterprise は複数の変換を同時に実行でき、現在VMware VirtualCenter Management Server のサポートおよびサブスクリプション契約を結んでいるヴイエムウェアの顧客が追加費用なしで利用可能です。
カナダの大手メディア複合企業であるSun Media Group 傘下のQuebecorで地域ITディレクターを務めるTimothy Happychuk(ティモシーハッピーチャック)氏は、「VMware Converterは実に素晴らしい製品です。当社はVMware Converterを積極的に利用し、非常に難解なシステムを含む多様なシステムを移行させてきました。この製品は使うたびにその良さがわかります。速さと使いやすさ、ソースOSとハードウェアの幅広いサポート、変換プロセスの高い信頼性は、これまでに試したどんなツールよりも優れています」と述べています。
VMware Converterはウィザード形式の直観的なインターフェイスを備え、仮想化に慣れているユーザも初めてのユーザも手軽に仮想マシンを実行できます。ここでは、CDの取り出しや各サーバの操作など、これまで物理マシンから仮想マシンへの変換に必要だった多くの手作業が自動化されました。
テーパーローラーベアリングメーカー、The Timken Companyのインフラストラクチャ管理者であるJC Kowal(JC コワル)氏は、「VMware Converterの最も優れた点は、リモートクローニングとホットクローニングという2つの新機能をサポートし、同一の管理インターフェイスから利用可能にしたことです。ホットクローニングを使えば、ソースサーバのダウンタイムを生じさせずにレガシーアプリケーションを動かすことができます。レガシーシステムは一度電源を落とすと二度と立ち上がらないことがあるため、この機能は欠かせません。また、リモート勤務している私にとっては、CDから物理マシンを起動せずにイメージをキャプチャできることも大きな利点です。今ではどこからでもイメージを作成し、その場で新しいホストにアップできるようになりました。施設管理担当者が旧型サーバをラックから片づけてくれれば、データセンタにも空きスペースができます。そして、もう私がサーバを操作する必要はありません」と述べています。
VMware Converterの集中管理コンソールは、何千件もの変換を容易に管理し、以下のメリットを実現します。
● IT インフラストラクチャの仮想化を加速
VMware Converterはパーティションごとのスナップショットコピー、すなわち「ホットクローニング」を通じて、信頼性が高く中断のないP2VおよびV2V変換を素早く実行し、仮想インフラストラクチャへの移行プロセスを加速します。データ移行の前にソースマシンのスナップショットを取る手法を使い、サーバの稼働中に物理サーバから仮想サーバへの変換を行うほか、通常の「コールドクローニング」移行ツールでは避けられないサーバのダウンタイムをなくし、再起動を不要にします。そのため、通常のファイルレベルのコピーに比べて変換の際のトラブルが減り、ソースサーバのゼロダウンタイムを実現できます。
● 自動化と使いやすさ
VMware Converterの集中管理コンソールは、複数のP2VまたはV2V変換の管理とスケジューリングを容易にします。IT管理者はシンプルなウィザードを使い、わずか数回の操作で物理マシンを仮想マシンに変換できます。また、リモートでマシンをクローンするリモートクローニングを使えば、マシンごとにマニュアルで変換作業を行う必要もありません。
● 拡張性
サーバごとにマニュアルで変換作業を行えば、膨大な時間と手間がかかります。VMware Converterは集中管理インターフェイスを通じて、多数の物理サーバや仮想マシンをリモートで同時に変換するため、さまざまな規模の仮想化プロジェクトを実行できます。
● ハードウェアとソフトウェアの幅広いサポート
VMware Converter はWindows XP、Windows Server 2003(以上2製品の64ビット版を含む)、Windows 2000、Windows NT 4 SP4以上を含む幅広いハードウェアやOSをサポートします。
価格と出荷予定
VMware Converter Starterは、 http://www.vmware.com/products/converter/ から無償提供されています。
VMware Converter Enterpriseは、VMware VirtualCenter Management Serverのサポートおよびサブスクリプション契約を締結したお客様は追加費用なしでご利用いただけます。
VMware VirtualCenter Management Serverは国内パートナー様よりご購入いただけます( http://www.vmware.com/ja/partners/ )。
ヴイエムウェア社について
ヴイエムウェア社は、業界標準システムの仮想化ソフトウェアのグローバルリーダーとして、本社をカリフォルニア州パルアルトに置き、EMC社(NYSE: EMC)傘下でビジネスを展開しています。VMware 製品は、世界的にビジネスを展開する大企業において採用され、現在のコンピューティング資源を最大限に活用しながら、企業のITを簡素化し、変化するビジネス要求へのより速い対応を実現しています。VMware製品は現在、世界各国で300万人を越えるユーザを持ち、フォーチュン100の99%など、20,000社を超える企業で採用されています。ヴイエムウェア社についての情報は、 www.vmware.com/jp をご覧ください。
* VMware、VMwareロゴはVMware,Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。他のすべての社名および製品名はそれぞれの企業の商標もしくは登録商標です。