沖電気、米社とネットワーク機器やサーバー自動管理システムの国内販売契約を締結
OKI、オプスウェアのネットワーク機器およびサーバ自動管理システムの国内販売契約を締結
~J-SOXでのIT内部統制に対応。OKIグループでの.導入経験を活かし販売を開始~
このたび、沖電気工業株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:篠塚勝正、以下 OKI)は関連子会社の沖コンサルティングソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:前田裕)を通して、OPSWARE INC(本社:米国 カルフォルニア州 CEO:Ben Horowitz、以下オプスウェア)とネットワーク機器の自動管理システム(NAS:Network Automation System)(注1)とサーバ自動管理システム(SAS:Server Automation System)(注2)に関する販売契約を締結し、オプスウェアジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:富田直美)の代理店として、日本国内での販売を開始しました。
既に多くの企業は、情報漏えいの防止、個人情報保護への取り組みとして情報セキュリティの強化に取り組んでいます。さらにJ-SOX(注3)を契機に、企業は一層のIT内部統制の仕組みづくりが求められています。しかしJ-SOXの実施基準案が出された今日においても、多くの企業ではIT全般統制を具体的にどのように実現すればよいか答えを見いだせていないのが現状です。
例えば、IT全般統制の実現において、管理部門では現状のリソースの範囲内で確実な運用体制を構築することが求められる一方、実際の運用部門では、ルールはあっても運用手順が整備されていない、あるいは確実な運用を目指すと要員不足やコストがかかりすぎるといった悩みがあります。特にJ-SOXにおけるIT全般統制においては、アクセス管理や変更管理などによるコンプライアンス強化が重要となります。コストの増加を抑えてかつコンプライアンスを強化するには、人手による強化ではなく運用の自動化がキーとなります。さらに、その運用はITIL(注4)に沿ったプロセスであることがスムーズな監査対応に繋がるものと考えられます。
OKIでは、ITILと親和性を保ち、かつデータセンタ運営など運用管理のオートメーション・ソリューション分野で注目を集めているオプスウェアのNASを、グループ企業を含めた社内ネットワークに試験導入し、評価を行いました。この構築は、沖電気ネットワークインテグレーション株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:原説秀)が担当しています。この評価の結果、本システムは特に全資産の把握、パスワード管理や変更管理など、ネットワークのセキュリティの強化や適正な運用コストでのIT内部統制環境の実現に大変有効であると確認できたため、OKIグループの情報基盤に全面採用することを決定しました。
OKIではこの導入経験を活かして、オプスウェアのNASの日本国内での販売活動を開始します。さらに、サーバ自動管理についてもオプスウェアのSASの試験導入を計画しており、NASと同様に経験に基づく販売を予定しています。
OKIでは、OKIグループの各カンパニーの強みを活かし、ITインフラにおける運用管理および内部統制に関するコンサルティング(沖コンサルティングソリューションズ株式会社担当)から、システム構築、運用、保守(沖電気ネットワークインテグレーション株式会社担当)まで一貫したサービスの提供を行っていきます。初年度の売り上げは10億円を目指します。
【オプスウェアのNAS/SASの特長・利点】
オプスウェアのNAS/SASはネットワークおよびサーバの環境において、以下のような特長を活かすことにより、現行のネットワーク運用の改善およびJ-SOXに対応したIT全般統制の実現に寄与します。
1)マルチベンダ環境においてシングル・プラットフォームのビュウを提供します。構成情報を自動収集し、CMDB(注5)の構築を可能とします。
2)コアサーバ経由のアクセスを実現し、誰がいつ何を行ったのかの記録を残すことができるため、トレーサビリティを持ったシステムとなります。
3)コンフィグやセキュリティに関してベテラン管理者のノウハウを反映したルールを定義し、ポリシーベースの運用を可能とします。これにより信頼性の高い運用を実現すると同時に、ナレッジ化により要員不足に対処できます。
4)上記3)に基づくリポーティング機能の利用を可能とし、内部監査を強力に支援します。
5)これらの作業をオートメーション機能で自動的に実行するため、大幅なコスト削減に繋がります。
【オプスウェアについて】
オプスウェアは米国NASDAQ上場企業で、データセンタ運営のためのオートメーション・ソリューション分野では伸び率NO.1の企業として注目されており、ネットワーク機器やサーバで構成されるITインフラの運用管理および内部統制の分野では全世界で350社以上の企業に採用されているエンタープライズ系のソリューションを提供しています。さらに、ITインフラ内のアプリケーションの機器依存状況を可視化するVAM(ビジュアル・アプリケーション・マネージャ)に加え、2007年夏にはストレージ管理、ITILの実現に欠かせないCMDB、既存システムとのワークフローを提供しセキュリティ&コンプライアンスを包括的に実現できるITインフラの統合マネージメント・ソリューションのソリューションの提供を可能にしました。 URL:http://www.opsware.com/
【用語解説】
注1:NAS(Network Automation System)
マルチベンダのネットワークデバィスに対する資産の管理、アクセス管理、コンフィグレーション変更やコンプライアンスの管理の自動化を行うソリューションで、セキュリティの強化、コンプライアンス強化に有効なものです。
注2:SAS(Server Automation System)
アプリケーションの配布、パッチの適用などのサーバ管理作業を種々のOSやHW環境に左右されることなく自動化するソリューションで、特に大規模なデータセンタにおいては標準化・省力化・コンプライアンスの強化に有効なものです。
注3:J-SOX
日本版サーベンス・オクスリー法として上場企業に対し2008年の会計年度から適用されるもので、財務諸表の正確性を担保することを目的としています。このために、経営者は内部統制の構築とその有効性についての評価を実施し、さらにその結果を外部監査人が評価することを求めています。
注4:ITIL(Information Technology Infrastructure Library)
I Tサービスマネジメントのベストプラクティスを集めたフレームワークで、限られた予算の中で「ITの役割の増大」と「管理コストの増大」のジレンマを成功例を参考に解決しようとする活動です。
注5:CMDB(Configuration Management DataBase:構成管理データベース)
ITを構成するネットワーク機器やサーバやパッケージソフトなどのあらゆる構成アイテム(CI::Configuration Item)情報を集録するもので、版数などの属性や発生インシデント・変更等の履歴、およびCI間の関係などを格納したデータベースでITILの統合環境を構築する上で中核となるものです。OPSWARE VAM(Visual Application Manager)はCI間の関係情報をもとにAP、サーバ、ネットワーク機器の依存関係を可視化するソリューションです。
*沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称を「OKI」とします。
*記載されている会社名、製品名は一般に各社の商標または登録商標です。
【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】
沖コンサルティングソリューションズ株式会社
URL:http://www.okiconsulting.com/
金融コンサルティンググループ
電話:03-5445-6016 e-mail:ocs-mail@oki.com
沖電気ネットワークインテグレーション株式会社
URL:http://www.okinw.co.jp/
ネットワークサービス営業部
電話:03-5621-6601(代表) e-mail:okinw-info@oki.com