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2025'02.11.Tue
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2007'07.08.Sun

富士経済、医薬部外品市場(化粧品・トイレタリー分野)の調査結果を発表

医薬部外品市場(化粧品・トイレタリー分野)の調査を報告

―07年の全体市場は1兆974億円、2年連続して前年を下回るが期待される品目も―
●洗口液    160億円(前年比102.6% 97年比186.0%)
●のど清涼剤  53億円(前年比106.0% 03年比3.3倍)


総合マーケティングビジネスの(株)富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 代表取締役 阿部英雄03-3664-5811)は、化粧品とトイレタリー用品分野の医薬部外品について06年までの動向を基に07年見込みを調査した。その結果を報告書「医薬部外品マーケティング要覧2007」にまとめた。

              2007年見込み   前年比     97年比

全体           1兆 974億円    99.7%   124.4%  
スキンケア         3,972億円   100.3%   124.2%  
ヘア/スカルプケア   1,881億円    98.1%   93.5%  
ドリンク剤         1,459億円     99.9%   144.0%(99年比)
デンタルケア         782億円    100.1%  102.2%  
その他           2,880億円    99.6% 


<調査結果の概要>

 メタボリックシンドロームに代表されるような健康の自己管理に対する消費者の関心が高まっている。こうした傾向は医薬部外品にも現れており、各メーカーは総合的な健康や美容の維持のために商品構成を広げ、細部にわたってきめ細かな商品供給に取り組んでいる。オーラルケアでは口腔衛生の一環として、のど清涼剤を追加し、スキンケア・ボディケアでは薬用成分によるアンチエイジング訴求品、またトイレタリー用品ではストレス回避を図ったものなどが開発されている。


1.全体市場推移

07年見込み 1兆 974億円(前年比99.7% 97年比124.4%)
 厚生労働省の薬効分類をベースにして調査対象にした18分野37品目の06年の医薬部外品市場は、わずかな例外を除き、最大規模のスキンケア分野が3,959億円(前年並み)、ヘア/スカルプケア1,918億円(前年比1.5%減)など軒並み低調であった。07年も7分野で前年を上回るが、全体では2年連続で前年を0.3%とわずかに下回る見込みである。


2.主要薬効分野の動向

(1)薬用スキンケア市場(最大規模市場)
07年見込み 3,972億円 前年比100.3% 97年比124.2%)
 対象とした市場は、薬用洗顔料、薬用クレンジング、薬用化粧品、薬用モイスチャー、薬用美容液、薬用シートの6品目である。
 薬用スキンケア市場は薬用美容液や薬用化粧水の実績が中心となり、近年は化粧品を含むスキンケア全体の40%前後で推移している。薬用スキンケアの実績はホワイトニングおよびアンチエイジング需要の拡大に伴い05年まで拡大してきた。
 05年の薬用スキンケア市場は実績こそ拡大傾向にあるものの"コエンザイムQ10"配合の化粧品が多数発売され、医薬部外品に対して化粧品類の構成比が拡大(59.1%)した。06年はさらにアンチエイジング訴求の注目成分"白金ナノコロイド"配合の化粧品が発売されたことから化粧品類の構成比が拡大して(構成比60.0%)医薬部外品の薬用スキンケア市場は前年規模を下回った。
 品目別ではホワイトニングやアンチエイジング訴求で多数のアイテムが展開されている薬用美容液と薬用化粧水の構成比が圧倒的に高く、この2品目だけで6品目合計市場の60%を超えた。
 薬用クレンジングはトップメーカーのディーエイチシーが安定していたが、販売を終了するメーカーが相次いだことから06年は前年実績を下回った。薬用モイスチャーは市場トップの「アクアコラーゲンゲル」(ドクターシーラボ)が、新製品「アクアコラーゲンゲル スーパーモイスチャー」から医薬部外品でない化粧品類へシフトしたために06年の市場は減少した。
 薬用美容液はトップブランドの「HAKU」(資生堂)が発売2年目の実績を上乗せし、更に活性化している市場を背景に上位ブランドから相次いで新製品が発売され06年も引き続き実績を拡大させている。

(2)ヘア/スカルプケア市場
07年見込み 1,881億円(前年比98.1% 97年比93.5%)
 毛髪・頭皮に対して使用される薬用シャンプー・リンス/スカルプケア/染毛剤/パーマネントウェーブ用剤の医薬部外品を対象とする。06年は4品目すべて実績を縮小している。市場の56%を占める染毛剤は流行色の変化から02年をピークに消費が低迷しているが、30代以上向けの初期の白髪用で回復を図っている。スカルプケア(06年シェア20%)は新製品による変動が大きく今後大型新商品の投入で市場を拡大する可能性もある。薬用シャンプー・リンスとパーマネントウェーブ用剤は、商品需要そのものが伸び悩みとなっており、寡占化が進んでいる。

(3)ドリンク剤市場(ミニドリンク剤含む)
07年見込み 1,459億円(前年比99.9% 97年比144.0%)
 滋養強壮、虚弱体質、肉体疲労などの栄養補給を薬効とするドリンク剤を対象とする。99年の規制緩和により医薬品分類であったドリンク剤の多くが医薬部外品に移行して、CVS、量販店向けの新製品が積極的に発売された。04年の第二次規制緩和によってさらに医薬部外品の範囲が広がり、新製品投入が活発化した。しかし、規制緩和で販売チャネルが広がり、CVSなどの食系チャネルで食品との競合が強まっている。特に機能性飲料と競合が激しくなり伸び悩んでいる。メーカーは幅広いニーズに対応した商品で新規ユーザー獲得やシェア維持に努め、需要の回復を図ろうとしている。

(4)デンタルケア市場
07年見込み 782億円(前年比100.1% 97年比102.2%)
 口腔内の殺菌、汚れの除去機能を持つ共通品目として洗口液と薬用歯磨剤を対象とする。市場は、薬用歯磨剤が80%、洗口液が20%を占めている。90年代後半は、洗口液が口臭予防訴求の食品の増加によって、薬用歯磨剤が店頭価格の下落によってそれぞれ縮小傾向にあった。04年以降オーラルケア意識が高まり洗口液の需要増で市場が拡大している。06年は薬用歯磨剤、洗口剤共通のブランドとして花王が「薬用ピュオーラ」を、サンスターが「サンスター ドゥ」とそれぞれ新商品を投入して市場が拡大した。


<注目される品目>

●洗口液(医薬部外品比率 06年84%)
07年見込み 160億円(前年比102.6% 97年比186.0%)
 口臭予防・エチケット予防のマウスウォッシュ(洗口液)と虫歯予防や歯周病予防機能のデンタルリンス(液体歯磨)を対象とする。オーラルケアに対する意識の高まりに比例し、05年、各社の積極的な宣伝活動と、サンスターの「ガムデンタルリンスナイトケア」の発売もあり市場は大幅に拡大した。06年も相次ぐ新製品の投入で市場は引き続いて拡大した。
ヘビーユーザー向け大容量の廉価タイプに加え、夜用/日中の歯磨きが出来ない時、舌苔・口中ねばねば感除去といった新しい付加価値を訴求した商品が増加している。今後も商品展開を多様化して潜在需要の掘り起こしを進めていくと見られる。

●のど清涼剤(医薬部外品比率 06年83%) 
07年見込み 53億円(前年比106.0% 03年比3.3倍)
 のど清涼剤は、1999年の医薬品販売の規制緩和によって"のどの痛み・声枯れなどの緩和"として新・医薬部外品が設立され立ち上がった分野である。当初はドロップ剤型ののど清涼剤のみであったが04年には新範囲の医薬部外品としてトローチ剤の清涼剤と、口腔咽頭薬が新たに加わった。新製品の発売やドラッグストアを中心に量販店やCVSが配荷先に加わり拡販が強化されて05年は前年比70%の高い伸びを記録した。06年も市場は引き続き拡大した。
 この分野の医薬品は縮小して医薬部外品が06年には80%を超えた。順調な伸びの中、主力メーカーの第一三共ヘルスケアは、「ルル」ブランドで競合の増加に備えてリニューアルやアイテムを追加して品揃えを強化している。大正製薬は「ヴイックス」の高い認知度と、06年に日本オリジナル味の「ウメ風味」を追加して順調に拡大した。エスエス製薬の「薬用のど飴」に加えてスプレー、トローチの3剤型を揃えて伸びた。サンスターはオーラルケアのガムを強化し、口腔咽頭薬の飴(レモン味)、スプレーで拡大した。
 今後、大手メーカーの品揃えが進み食品との競合もあり拡大市場ながら、メーカー格差が生まれてくる。

●染毛剤(医薬部外品比率 06年84%)
07年見込み 1,066億円(前年比99.3% 97年比122.0%)
 2000年の「ギャツビー」(マンダム)、「メンズビューティーン」(ホーユー)など男性向け黒髪用ヘアカラーの投入で市場は活況を呈した。いったん縮小した市場は、05年以降30代以上を対象にしたヘアカラーの強化とともに、商品構成やカラーバリエーションを消費者の嗜好に合わせて下げ止まりつつある。30代向けに白髪染め初心者を対象にした明るい色のおしゃれ染めの品揃えを強化し、また20代向けに定期的に新色を提案しておしゃれの鮮度を維持する対策が奏効している。
 消費者ニーズに対応して商品構成を整備することによって需要の持ち直しが見られ、白髪用は好調に推移していることから、黒髪用の消費縮小が微減に向かい底を打つと予測される。


<調査の概要>
 
調査方法
 
 当社専門調査員による関係企業、団体などへの聞き取り、および関係各方面の公表データの分析結果を参考にしてまとめた。


調査対象分野と品目数
 
 18分野37品目

1.口中清涼剤 2.デンタルケア(洗口液、薬用歯磨剤) 3.スキンケア(薬用洗顔料、薬用クレンジング、薬用化粧水、薬用モイスチャー、薬用美容液、薬用シート) 4.ボデイケア(薬用石鹸(固形・液体)、薬用ボディシャンプー、薬用ボディローション、薬用ハンドクリーム、薬用リップクリーム、薬用シェービング料、除毛剤) 5.ヘア/スカルプケア(薬用シャンプー・リンス、スカルプケア、染毛剤、パーマネントウェーブ用剤) 6.浴用剤 7.てんか粉類 8.腋臭防止剤(制汗消臭剤、足臭防止剤) 9.清浄綿 10.肛門清浄剤 11.生理処理用品 12.ソフトコンタクトレンズ用消毒剤/装着液 13.防虫(忌避)剤 14.殺虫剤(ハエ・蚊用殺虫剤、ゴキブリ用殺虫剤、ダニ用殺虫剤) 15.殺ソ剤 16.ドリンク剤(ミニドリンク剤を含む) 17.健胃清涼剤 18.のど清涼剤


調査時期:
 
 2006年10月~12月


以上


資料タイトル:「医薬部外品マーケティング要覧2007」
体 裁:A4判  259ページ
価 格:100,000円(税込105,000円) 
     CD-ROM付110,000円(税込115,500円) 
調査・編集:富士経済 東京マーケティング本部 第二事業部
       TEL03-3664-5831 FAX03-3661-9778
発行所:株式会社 富士経済
      〒103-0001東京都中央区日本橋小伝馬町2-5 F・Kビル
      TEL:03-3664-5811 (代) FAX 03-3661-0165
      e-mail:info@fuji-keizai.co.jp

この情報はインターネットでもご覧いただけます。
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