松下、エアコン用コンプレッサー事業でグローバル生産体制を構築
エアコン用コンプレッサー事業の新たなグローバル生産体制の構築について
エアコン用コンプレッサー事業の成長戦略の加速と堅固な経営体質の構築を目指す
松下電器産業株式会社ホームアプライアンスグループ(※1)は、2007年度からの新中期計画において「収益を伴った着実な成長」を基本戦略に置き、「強い商品作り」と「現場力の強化」を図り、成長戦略の加速と堅固な経営体質の構築でグローバルエクセレンスの実現を目指しています。
その一環として、商品力強化の観点でグローバル最適地生産の検討を進めていますが、今回、エアコン用コンプレッサー事業について新たなグローバル生産体制への転換を図り、同事業の成長戦略の加速と堅固な経営体質の構築を目指します。
エアコン用コンプレッサーは、国内2拠点(甲府拠点(※2)草津拠点(※3))及び海外3拠点(マレーシア、中国広州・杭州)の世界5拠点体制で生産を行っており、グローバル占有率は第1位と推定しています。甲府拠点及び海外拠点はロータリータイプ(※4)を担当し、草津拠点はスクロールタイプ(※5)を生産しています。
今後のエアコン用コンプレッサー市場は、引き続き中国市場での高い成長性と競争激化が予測され、また甲府拠点で生産しているロータリーコンプレッサー(※4)は国内顧客がエアコン完成品の生産を海外へシフトする事が予測されます。
こうした事業環境を見据え、現在甲府拠点のエアコンデバイスビジネスユニット甲府工場が担当しているエアコン用ロータリーコンプレッサー(※4)の生産を、2007年12月頃の予定で中国のパナソニック・万宝コンプレッサー広州(有)(中国広東省広州市)、また2008年2月頃の予定でパナソニックHA杭州(有)エアコンデバイスビジネスユニット(中国浙江省杭州市)へ移管します。
この新たなグローバル最適地生産への転換で、顧客納期最適の体制を整えると共に、さらなる商品力・コスト力強化を図り、成長戦略の加速と堅固な経営体質の構築を目指します。
これに伴いエアコンデバイスビジネスユニット甲府工場は2008年3月頃を目途に閉鎖予定です。
甲府拠点の従業員は草津拠点への異動を基本とします。
※1.松下ホームアプライアンス社、松下冷機(株)、松下食品システム(株)
※2.山梨県中巨摩郡昭和町
※3.滋賀県草津市
※4.シリンダー内を筒状のピストンが回転することにより冷媒の吸入と圧縮をするタイプ。
※5.渦巻き状の固定羽の周りを同形状の可動羽が回転することにより冷媒の吸入と圧縮をするタイプ。
他に比べ動きが滑らかで振動が少ない。
(※参考資料あり)