NEC、サービス集約スイッチ「CX2600/200シリーズ」の機能強化版を発売
サービス集約スイッチ「CX2600/200シリーズ」機能強化版の発売について
~モバイルバックホールのIPマイグレーションに最適なソリューションを提供~
NECは、通信キャリア向けサービス集約スイッチ「CX2600/200シリーズ」にTDM/ATM回線の収容機能および高信頼な保守運用機能を追加した強化版を製品化し、販売活動を開始しました。本製品により、NECはモバイルインフラのバックホール領域(注)におけるオールIP化へのマイグレーションを実現し、国内外のモバイルキャリアに対してNGN(次世代ネットワーク)構築のためのソリューションを提供してまいります。
機能強化した本製品の特長は以下の通りであります。
1.多様なサービス収容・スイッチ機能
イーサネットに加え、TDMとATMのアクセス回線に対応。またパケットとTDMを並列に処理するハイブリッドスイッチ機能、およびTDM/ATM回線をIPネットワーク上で伝送するPWE(Pseudo Wire Emulation)機能を搭載。既設TDMインフラに導入して段階的にIP化を図る、効率的なIPマイグレーションを提供し、将来に向けたオールIP化ニーズに対応。
2.高信頼サービスを支える保守運用機能
故障検出や故障切り分け、性能測定などの優れた保守運用機能を有しており、従来のパケットネットワークにおける課題であった保守運用面を大幅に改善し、サービスの信頼性向上に貢献。
3.キャリアクラスのQoS制御機能
NEC独自のQoS制御機能により低遅延・低ジッタ(遅延揺らぎ)特性を実現し、サービス種別やユーザ契約ごとに品質要求の異なるトラフィックを単一ネットワーク上に統合することが可能。フロー単位でのきめ細かな通信品質制御が必要とされるNGNの構築にも対応。
これら特長により、モバイルインフラのバックホール領域のオールIP化に向けた最適なソリューションを提供してまいります。
機能強化した「CX2600/200シリーズ」の価格は最小構成(CX2600/220本体、DC電源、スイッチモジュール、T1/E1 TDMインタフェースモジュール)で300万円(税込み)からであります。販売目標は今後3年間で10,000システムであります。
モバイルインフラ市場では、3G/3.5Gサービスによるブロードバンド化の進展に加え、今後、導入拡大が見込まれるWiFi/WiMAXサービスによるトラフィック急増を背景に、既存インフラ設備を有効活用しながらオールIP化に移行していくことを可能とするモバイルバックホールソリューションが求められております。
「CX2600シリーズ」は、ブロードバンドアクセス領域における高度なQoS制御を実現するレイヤ2スイッチとして平成14年に発売を開始し、ブロードバンド化の進む日本国内においてADSL/FTTH網や広域イーサネット網のアクセス集約L2スイッチとして固定通信インフラの発展に貢献してきました。
このたびの機能強化は、収容できる回線方式の拡大および保守運用性を向上させる機能の充実化であり、国内外のモバイルキャリアに対して、バックホール領域におけるオールIP化へのマイグレーションを提供するものであります。
今後、世界120ヶ国以上での導入実績をもつ超小型マイクロ波通信システム「PASOLINKシリーズ」を組み合わせ、モバイルサービスの提供エリア拡大を図るソリューションや、無線基地局への設置に好適な小型タイプのPWEゲートウェイ「CX2200シリーズ」を組み入れた、CAPEXの削減を実現するネットワークソリューションなど、モバイルバックホール領域の様々なニーズに応じた最適なソリューションを提案してまいります。
本製品は、今月12-15日にバルセロナで開催される「3GSM World Congress」に出展いたします。
「CX2600/200シリーズ」のネットワーク適用例は別紙をご参照ください。
添付資料:
「CX2600/200シリーズ」のネットワーク適用例
CX2600/200 Series
以 上
(注)バックホール:多数の基地局を収容するモバイルアクセス網
■本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC IPネットワーク事業部
電話(03)3798-5167
E-mail:press@ipn.jp.nec.com