日立電線、オールインワンIP-PBXとエイツーのSIP対応ドアホンアダプターが動作連携を確認
オールインワンIP-PBX「AquaVocal」と
SIP対応ドアホンアダプター「LANdeVOICE DA301-SIP」との動作連携を確認
- AquaVocalを介してドアホン(インターホン)とIP電話機との通話が可能に -
このたび日立電線株式会社は、当社のオールインワンIP-PBX(注1)「AquaVocal」(注2)と、株式会社エイツー(本社:東京都品川区、代表取締役:加地 宏行、以下、「エイツー」といいます。)が製造・販売をおこなうSIP(Session Initiation Protocol)対応ドアホン(インターホン)アダプター「LANdeVOICE DA301-SIP」との動作連携を確認いたしました。これにより、ドアホンとIP電話機との通話が可能となります。
近年、データ通信網の低価格化と高機能化が進む中、IP電話が急速に普及しつつあります。中小規模オフィスでもIP電話導入のニーズが増えており、当社では200ユーザー以内の中小規模オフィスで外線および内線のフルIP電話化を実現するための各種機能(注3)を搭載したオールインワンIP-PBX「AquaVocal」シリーズの販売を行っております。
中小規模オフィスにおいては、事務所の入り口に設置されたドアホンと内線アナログ電話機とを接続し、来訪者への応答を自分の席で行うことで業務の効率化を図っているケースがあります。しかし従来のドアホンはIP電話に接続できるものがなく、このような中小規模オフィスでは、それまでの利便性を維持したままでコストを抑えてフルIP電話化するのは困難な状況でした。そのため、ドアホンと接続ができる中小規模オフィス向けのIP電話システムが求められております。
こうしたニーズに対応するため、このたび当社では、当社のAquaVocalとエイツーのLANdeVOICE DA301-SIPとの動作連携を確認いたしました。
エイツーのLANdeVOICE DA301-SIPは、一般に市販されているドアホンとIP-PBXとを接続しIPによる音声通話を実現するためのアダプターで、VoIPの通信プロトコルとして日本国内で標準となりつつあるSIPに対応しています。中小規模オフィス向けIP-PBX「AquaVocal」に、このLANdeVOICE DA301-SIPを介してドアホン接続することで、従来ドアホンをアナログ電話機と接続して使用しているオフィスでも、より容易に電話のフルIP化を行うことが可能となります。
また、AquaVocalは、当社のワイヤレスIP電話機「WirelessIP5000」および携帯電話と無線LANのデュアル携帯電話端末の利用が可能です。そのため、担当者が離席することの多い工場や倉庫等の拠点でも構内の無線LAN環境下であればどこからでも、これらの端末とドアホンとの間で通話が行え、来訪者および応対者双方の利便性を高めることが可能となります。
当社では、AquaVocalを主に販売パートナーを通じて販売しております。AquaVocalとさまざまなソフトウェアやアプリケーションと連携を進めることで、中小規模オフィス向けIP-PBX市場におけるシェア拡大を図ってまいります。
以上
(注1)
PBX(Private Branch Exchange)は、構内電話交換機の略語です。
IP-PBXはIP電話用構内交換機のことです。
(注2)
AquaVocalは、日立電線株式会社の登録商標です。
(注3)
IP-PBX機能のほか、各種ゲートウェイ(通信サービス事業者、IP電話網、一般電話網、構内電話網等の間を相互接続するためのプロトコル変換機)機能、PPPoE(Point to Point Protocol over Ethernetの略語で電話回線を使用してコンピュータをネットワークに接続する際に使用されるプロトコルをイーサネット上で使用できるようにしたもの)機能、停電時でもアナログ電話機から公衆網へ発着信が可能なサバイバル機能等を備えています。