メンター・グラフィックス、エンタープライズ・ユーザー向け次世代Board Stationフローを発表
次世代Board Stationフローをリリース
メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、大規模/エンタープライズ・ユーザー向け基板設計フロー、Board Stationの次世代バージョンとなるBoard StationXEを発表しました。Board Station XEは、ユーザーの既存IP(知的財産)であるライブラリ、設計データ、設計入力インフラ等を活用すると同時に、レイアウト、配線、製造データ準備に対する共通の環境を含むメンター・グラフィックスの最新テクノロジの適用を可能にしたものです。Board Station設計環境の実証済みの各種機能に、今回のリリースによる設計フローの拡張が加わったことで、ユーザーはそれぞれのペースで新しいテクノロジを取り入れていくことが可能となります。
SELEX Sensors and Airborne SystemsのPrincipal Hardware Engineer、Mick Harvey氏は次のように述べています。「弊社はこの数ヶ月に亘ってBoard Station XEを評価してきましたが、大変気に入っております。特に、設計サイクルの短縮、生産性の向上、製造コストの削減を可能にする新機能を使用することを楽しみにおります。また埋め込み受動部品対応等の新機能を使用したPCB開発も行っていく予定です。」
Board Station XEはメンター・グラフィックスのAutoActive配置配線および製造設計環境に含まれる先進の生産性向上機能を提供するとともに、Topology Planner/Routerならびに特許を取得したXtremeARおよびXtremePCBアプリケーション等の最新技術ともタイトに統合されています。設計フローに統合されたこれらのアプリケーションは、これまでにない設計サイクル短縮、製品コスト改善の機会を生み出し、国内あるいは海外に分散した複数の設計チームが効率的にコラボレーションできる環境を実現します。
メンター・グラフィックスのSystems Design Division、Vice President and General Manager、Henry Pottsはこのように述べています。「Board Station XEフローは、メンター・グラフィックスの市場をリードする技術をお客様に提供すると同時に、既存のライブラリ、ライブラリ インフラ、フロントエンド設計ツール、設計データ等を使い続けることが可能です。設計効率と生産性を高めることにより、Board Station XEはタイム・トゥ・マーケットおよびコストの大幅な短縮、削減というお客様の最も大きなビジネス目標達成に貢献します。」
Board Station XEの概要
Board Stationは、高度なPCBの設計のためのソリューションとして世界をリードする製品です。現在市場にある製品の中でも最も包括的なPCB設計ソリューションであり、20年に渡り様々な最先端PCB設計に利用されてきました。Board Station XEはこの同じ設計環境をサポートする新製品です。Board Station同様、Board Station XEは幅広く利用されているBoard Architect回路図設計ツールを使用し、Library Management System (LMS)、DMS (Data Management System)、I/O Designer、Constraint Editor System (CES)を含むメンター・グラフィックスのIPインフラに統合されています。また、このフローには ICX Pro、ICX、HyperLynx、Quiet Expertを含む主要なハイスピードPCB設計/解析アプリケーションも統合されています。
提供時期
Board Station XEは即時提供可能です。
●PCBシステムについて
http://www.mentorg.co.jp/solution/pcb.html