アンジェスMG子会社、東洋紡と提携し医薬品製造用マスターセルバンクを発売
東洋紡とジェノミディアが業務提携
- 医薬品製造用マスターセルバンクを発売へ -
当社子会社ジェノミディア株式会社(以下、ジェノミディア)は、東洋紡績株式会社(以下、東洋紡)との間で、ジェノミディアが開発して特許申請済みのマスターセルバンクの国内における販売代理店契約を締結し、2007年3月より発売見込みとなりましたのでお知らせいたします。
ジェノミディアが開発したマスターセルバンクは、バイオ医薬品の製造用に開発した細胞株を、当局のガイドラインに準拠して一定の条件で培養・増殖させ、複数の容器に分注したものです。このマスターセルバンクは、医薬品製造に使用できるようにガイドラインに準拠して病原体の混入等に関する品質検査を行っております。また、狂牛病の病原体(BSE)の混入を防止するために、ウシ血清を含まない培地中で増殖できることや、培養タンクでのスケールアップに適した浮遊化細胞により作製されていることが特徴となっています。
従来のマスターセルバンクは、作成のコストが非常に高額であることが問題となっていましたが、今回の販売では東洋紡との協力により安価で提供できるようにすることで、国内のバイオ企業の育成にも貢献できると考えております。
東洋紡は、本契約にもとづいて2007年3月よりマスターセルバンクの販売を開始する予定です。ジェノミディアは、本契約締結に関わる対価としてマスターセルバンクの売上高の一部をロイヤリテイとして受取る予定です。
なお、このマスターセルバンクは、NEDO技術開発機構の平成14年度に採択されました「基盤技術研究促進事業(民間基盤技術研究支援制度)」で開発されました。
<ご参考>
― 会社概要 ―
ジェノミディア株式会社(GenomIdea Inc.)
本 社:大阪府茨木市彩都あさぎ七丁目7番15号
代表取締役社長:中塚琢磨
設 立:2002年7月
資本金:206百万円(2006年12月現在)
従業員数:20人(2006年12月現在)
売上高:161百万円(2006年12月期)
事業内容:新規ベクター技術の開発
大株主(持株比率):アンジェスMG株式会社(60%)