東レ・ダウコーニング、スキンケア製品用のプレミックス(中間原料)を販売
外観・感触の優れた化粧水などが簡単に製造できる
画期的なシリコーン配合のプレミックス 2月27日発売
~ 化粧水の商品開発を容易にする「プレミックス」の形で提供 ~
東レ・ダウコーニング株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役会長兼社長:小林 愈)は、化粧品メーカーなどへ、感触の優れたスキンケア製品を開発するために必要な原材料を配合した、プレミックス(中間原料)Dow Corning Toray FB-2539 Emulsifier Premix(以下FB-2539と記載)を2月27日から販売する。
■背 景
現在、化粧品には「使い心地がよく、つっぱらず、刺激が少ない」など快適で安全な性質が求められており、こうした目的のためにシリコーン配合の商品が増えているが、シリコーンを配合した感触の優れた化粧水を開発するためには、高度な専門知識や製造装置などが必要だった。そこでFB-2539では、あらかじめ最適な処方で複数の原材料を配合、これにより購入した化粧品メーカーは、攪拌装置など基本的な設備さえあれば容易に付加価値の高い化粧水を開発することが可能になる。
また、FB-2539には、シリコーンオイルをナノ粒子の状態で分散させる当社独自のシリコーン可溶化・分散技術を応用している。このようにシリコーンを安定配合させた化粧水は従来無く、画期的なプレミックス原料と考えている(現在特許出願中)。
■企画意図
当社はこれまで様々な機能を持つ化粧品原料を開発し、販売を行なってきたが、今後は個別の原料販売にとどまらず、顧客企業が商品化しやすいプレミックスを提供し、さらに美容液やクレンジングなど最終商品の処方なども併せて提案していく予定である。これにより、より幅広い顧客企業へ訴求することが可能になると考える。
■特長
・簡単にシリコーンの配合が可能
当社の独自の可溶化技術により「サラサラとした使用感と、しっとりした潤い」などの優れた感触を実現するシリコーンを配合できる。
現在市場には、シリコーン配合の化粧水は技術的に困難なためほとんど無いが、本製品を使用することにより、容易にシリコーンを配合することができるようになる。
※FB-2539のベースオイルを使った化粧水サンプルの感触評価を添付:資料1
・美観に優れた「微濁」化粧水を実現
「微濁」とよばれる、薄く白濁した化粧水を製造可能。これまで、乳液のように不透明なものや、逆に完全に透明なものは比較的容易に製造できたが、安定した「微濁」製品を量産することは困難だった。一般に、消費者は化粧品に対して「無色透明」より「微濁」の製品に有効性や高級感を感じる傾向があるため、微濁性は商品に高級で機能的なイメージを与えることができる。
・他の成分の配合も容易、用途も多様
エッセンシャルオイルや防腐剤・殺菌剤、サンスクリーン剤など他の化粧品成分を安定して配合できる。また、液体・乳液・ペースト・ジェルなど様々な形態に応用可能。
・調製が容易
常温で、一般的な攪拌器があれば容易に調製可能。
・商品の処方や技術アドバイスを提供
各種化粧品を調製する場合の処方例、配合可能な他の化粧品原料のアドバイス、プロセスのアドバイスなどの技術情報も併せて提供。
■用途
化粧水・美容液・クレンジング・ジェルパックなど。
●読者からの製品に関するお問い合わせ
テクニカルインフォメーションセンター Tel.0120-77-6278