日立金属、4月納入分からニッケル含有工具鋼の価格を値上げ
ニッケル含有工具鋼の価格改定
日立金属株式会社(本社:東京都港区、社長:持田 農夫男、以下 日立金属)は、ニッケル価格の急騰のため、ニッケルを含有する工具鋼の価格改定を4月納入分から実施することといたしました。
記
1.背景
金型材として使われる工具鋼は、ねばり強さや耐熱性など用途に適合した性質を持たせるため、モリブデン、バナジウム、タングステン、コバルト、ニッケルなどのレアメタルが組み合わされ使用されております。レアメタルは、国際市況品であり、生産量と需要のバランスや投機的な要因で価格が決まります。
2006年4月ごろからニッケル価格の急騰が始まり、歩留向上や生産合理化などの企業努力により吸収できる水準を遙かに超える状態となったことから、2006年10月にニッケルを含有する工具鋼の価格改定を実施いたしました。その後も、ニッケルを使用するステンレス鋼板の需要増など世界的に需給バランスが崩れもあり、ニッケル価格の急騰が継続する状況にあります。そこで、2007年4月納入分よりニッケルを含有する工具鋼の価格改定を実施することといたしました。
今回の価格改定により、さらに安定・継続的に高品質な製品の供給体制の維持や、きめ細かいお客様へのサービス体制の維持向上に注力してまいります。
2.実施内容
(1)対象鋼種:ニッケルを含有する工具鋼全般
(冷間金型用鋼、熱間金型用鋼、プラスチック金型用鋼など)
(2)改定内容:+4~7%
(2006年6月~8月と2006年11月~2007年1月のニッケル価格から算出)
(3)実施時期:2007年4月1日納入分より
(4)適用範囲:直接納入する大口顧客向け、販売店向けとも実施
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特殊鋼カンパニー TEL03-5765-4405