リニアテクノロジー、スタンドアロン・デュアル入力リニア・バッテリ・チャージャーを販売
リニアテクノロジー、新製品「LTC4097」を販売開始
USB電源とACアダプタ電源のいずれかを自動的に選択するデュアル入力1.2A リチウム・バッテリ・チャージャ
2007年3月5日 - リニアテクノロジーは、スタンドアロン・デュアル入力リニア・バッテリ・チャージャ「LTC4097」の販売を開始しました。
LTC4097は高さの低い(0.75mm)12ピン 2mm×3mm DFNパッケージで供給され、-40℃~85℃での動作が定格されています。1,000個時の参考単価はいずれも197円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC4097は、ACアダプタ電源またはUSB電源から1セル・リチウムイオン/ポリマー・バッテリを充電します。このデバイスは定電流/定電圧アルゴリズムを採用し、ACアダプタ電源とUSB電源の各入力電圧の存在を自動的に検知しながら、ACアダプタ電源から最大1.2A、USB電源から最大1Aのプログラム可能な充電電流を供給します。また、USB電流制限も行います。アプリケーションには、PDA、MP3プレーヤ、デジタルカメラ、軽量の携帯医療機器およびテスト機器、大型カラー画面携帯電話などがあります。
LTC4097は最終フロート電圧精度が±0.6%で、特許取得のサーマル・レギュレーション回路を搭載しているので、過熱の恐れなく最大充電速度を達成します。このデバイスはACアダプタ電源の充電電流、USB電源の充電電流、充電終了電流をいずれも1本の抵抗でプログラムできるので、高い柔軟性を実現します。また、スタンドアロン・チャージャとして、外付けのマイクロコントローラなしで充電を終了できるので、設計を簡素化します。
主な特長として、入力電源の自動選択、ドライブ能力120mAの入力電源検出出力およびNTCバイアス(VNTC)ピン、温度規定充電を可能にするNTCサーミスタ入力(NTC)ピン、IUSBピンを介してプログラムされる電流の20%または100%を選択するUSB充電電流レベル選択(HPWR)ピンなどがあります。この他には、バッテリの前処理用のトリクル充電、低電圧ロックアウト、自動再充電、充電状態表示などがあげられます。
LTC4097は外付けのMOSFET、センス抵抗、ブロッキング・ダイオードが不要なので、ソリューション全体の実装面積を非常に小さく抑えます。
消費電流がスタンバイ時に50μA以下、シャットダウン時には20μA以下なので、バッテリ動作時間を延長することができます。
【 LTC4097の特長 】
・1セル・リチウムイオン・バッテリをACアダプタならびにUSB入力から充電
・スタンドアロン動作:外付けのマイクロコントローラなしで充電を終了可能
・入力電源の自動検出および選択
・ACアダプタ入力からの最大1.2Aの充電電流を抵抗によってプログラム可能
・最大1AのUSB充電電流を抵抗によってプログラム可能
・100%または20%のUSB充電電流設定
・ドライブ能力120mAの入力電源検出出力およびNTCバイアス(VNTC)ピン
・NTCサーミスタ入力(NTC)ピンにより、温度規定充電が可能
・±0.6%精度のプリセット・バッテリ・フロート電圧
・サーマル・レギュレーションにより、過熱の恐れなく最大充電レートを実現
・MOSFET、センス抵抗、ブロッキング・ダイオードが不要
・高さの低い(0.75mm)12ピン2mm×3mm DFNパッケージ
以上