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ニュースリリースのリリースコンテナ第二倉庫

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2025'02.05.Wed
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2007'08.11.Sat

帝人ファイバー、高弾性で軽量な新高機能不織布製品事業を本格展開

帝人ファイバー短繊維事業強化に向け
新設備導入による新しい高機能不織布の事業展開について


 帝人ファイバー株式会社(本社:大阪市中央区、社長:唐澤 佳長)は、ポリエステル短繊維事業において「機能原綿の拡販」および「製品事業の拡大」という方針の下、新たな不織布製品ビジネスの検討を行ってきましたが、このたび、繊維を垂直(タテ)方向に配向させる不織布製造設備V-Lapを世界で初めて導入し、高弾性で軽量な新しい高機能不織布製品事業を本格展開していくこととしました。

 詳細は下記のとおりです。

  記

1.経緯
(1) 帝人ファイバーのポリエステル短繊維事業は、中期基本方針の「機能原綿の拡販」および「製品事業の拡大」を推進し事業強化するため、かねてよりポリエステル繊維クッション材である「エルク(R)」など、機能性の高い原綿を生かしたポリエステル不織布製品のビジネスに注力しており、その新たな事業展開を模索していました。
(2) こうした中、2005年7月、大阪研究センター(大阪府茨木市)にV-Lapの前身である設備(ストルート試験設備)を設置し、タテ型不織布を活用した用途探索、商品開発に取り組んできました。
(3) その結果、タテ型不織布を製造できる製法と帝人ファイバーの機能性の高い原綿とを組み合わせることにより、ウレタン代替を目的としたクッション材用途や、自動車向けを中心とした吸音材用途において、性能の高い商品開発を実現することができました。
(4) さらに、その開発品のサンプルを顧客に提供したところ、高い評価が得られたため、V-Lap(※)設備を世界で初めて導入し、今後本格的に事業展開していくこととしました。
※ V-Lap: 繊維を垂直(タテ)方向に配向させる、V-Lap社が設計した不織布製造設備の名称

2.V-Lap不織布の特徴
 従来のポリエステル不織布は、繊維の並びがヨコ方向であるため反発性が低く、上下からの圧力に弱くてヘタリやすいという欠点がありました。これに対してV-Lap不織布は、繊維の並びがタテ方向であることから、帝人グループで展開している高機能原綿(「エルク(R)」「ソロテックス(R)」など)と組み合わせることにより、反発性が高い、上下からの圧力に強くてヘタリが少ない、嵩高で軽量、通気度が高い、曲げやすくて成型しやすい、などの特徴を実現することができます。

3.事業展開要領
(1) 帝人ファイバーは、日本毛織株式会社の100%子会社で不織布製造に高い技術力を持つアンビック株式会社にV-Lap設備を貸与し、不織布生産を委託します。
(2) 製造技術については、自動車吸音材向けV-Lap不織布製造の分野で、世界的に優れた技術を持つオーストラリアの不織布・成型メーカー、I.N.C. Corporation社と技術ライセンス契約を締結し、同社より技術を導入します。 
(3) V-Lap不織布の販売は、基本的に帝人ファイバー短繊維事業部が行い、一部用途についてアンビックが販売します。

4.設備導入の概要
(1)設備の内容: V-Lap不織布製造設備一式
(2)設置場所: アンビック株式会社 加古川工場内(兵庫県加古川市)
(3)設置時期: 2007年10月
(4)生産開始: 2007年11月
(5)総投資額: 4億円

5.販売計画
(1)販売開始: 2007年11月
(2)販売用途: 電車・自動車・家具などのシートクッション、寝具・マットレス、自動車吸音材、断熱材、衣料資材、靴資材、フィルター など
(3)売上目標: <初年度>  1億円(110トン/年)
           <5年後>  6億円(900トン/年)

6.特許出願
 【国内】17件  【海外】3件

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