三菱電機、インテレフレックスと「RFIDリーダライタ装置用プロトコル」のライセンス契約に合意
航空機部品の整備管理や工場自動化ラインの生産管理に最適
大容量メモリ制御UHF帯RFIDリーダライタ装置用プロトコルのライセンス契約に合意
三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)とIntelleflex Corporation(Chairman & CEO:Richard Bravman)は、RFID※1の国際標準規格「EPCグローバルC1G2」※2に準拠したIntelleflex Corporationの「大容量メモリ制御 UHF帯RFIDリーダライタ装置用プロトコル」について、日本国内で三菱電機が独占的に使用するライセンス契約の締結に基本合意する覚書を締結しました。
三菱電機は同プロトコルに基づいた64キロビットメモリRFIDタグの試作品を「IC CARD WORLD 2007」(3月6~9日、於:東京ビッグサイト)に参考出展します。
※1:Radio Frequency Identification(無線による非接触自動認識技術)
※2:Class1 Generation2 の略。RFIDの標準化団体である「EPC Global」が提案する通信規約
【 契約の概要 】
<対象>
大容量メモリ制御 UHF帯RFIDリーダライタ装置用プロトコルライセンス権
<概要>
・EPCグローバルC1G2に準拠し、通信制御を1キロビットごとのブロック単位としたプロトコル
・三菱電機以外の日本企業には3年間ライセンス提供しない
・RFIDタグ搭載用ICチップ(64キロビットメモリ付き)の使用権
【 契約の背景 】
RFIDによる自動認識技術がユビキタス社会構築の基幹技術として注目される中、三菱電機はC1G2に準拠した「UHF帯RFID評価キット」を06年7月に業界に先駆けて販売し、機材管理・物流管理・車両入退場管理システムなどの導入検証にご利用いただいています。
航空機部品の整備履歴管理や工場自動化ラインの生産管理では、管理する情報量の急増にともない、大量の情報を格納可能な大容量メモリ付きICチップを搭載したRFIDタグの導入検討が進んでおり、C1G2準拠の大容量メモリ付きRFIDタグと、同タグに対応した「UHF帯RFIDリーダ/ライタ装置」の製品化が待たれていました。
Intelleflex Corporationは、米ボーイング社の次世代航空機「787ドリームライナー」用部品に貼付する、C1G2準拠のUHF帯パッシブ型※3RFIDタグに内蔵されるICチップのメーカーに選定され、「64キロビットメモリ付きICチップ」の製品化と、1キロビットのブロック単位でデータを制御して、セキュリティーを確保しながら同タグへの効率的な書き込み/読み出しを可能にする「大容量メモリ制御 UHF帯RFIDリーダライタ装置用プロトコル」の開発を進めています。
今回三菱電機とIntelleflex Corporationは、同プロトコルの日本国内における独占的ライセンス契約締結に関し基本合意しました。三菱電機は今後、航空機部品の整備管理や工場自動化ラインの生産管理など幅広い用途に向け、大量の情報を効率的に書き込み/読み出し可能なUHF帯RFIDリーダライタ装置と、C1G2準拠の大容量メモリ付きRFIDタグを開発し、最適なソリューションを実現していきます。
※3:リーダライタ装置からの電波を駆動源として動作するRFIDタグ。内蔵電池が不要
【 三菱電機の今後の展開 】
2007年6月を目処に「64キロビットメモリRFIDタグ対応UHF帯RFID評価キット」を発売する予定です。
【 今回の契約範囲と三菱電機の今後の展開イメージ 】
(※ 関連資料を参照してください。)
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〒100-8310 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
三菱電機株式会社 IT宇宙ソリューション事業部
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Sales Department
Intelleflex Corporation
sales@intelleflex.com
◆ Intelleflex Corporationの概要
会社名:Intelleflex(インテレフレックス)Corporation
所在地:2465 Augustine Dr., Suite 102 Santa Clara, CA 95054
Chairman & CEO:Richard Bravman(リチャード ブラヴマン)
事業内容:UHF帯RFIDチップ、タグ、リーダーライタ装置、ソフトウェアの開発・販売
設立年月:2003年6月