凸版印刷、コマツ物流が建設機械部品専用金属パレットの管理にICタグシステム「NETLOOPASS」を導入
建設機械部品専用金属パレットの管理にICタグシステム「NETLOOPASS」採用
イギリス向け輸出で稼動開始
コマツ物流株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:大村善賢、以下 コマツ物流)は、建設機械部品専用リターナブルパレット管理に、凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下 凸版印刷)が開発したICタグ循環容器管理システム「NETLOOPASS(ネットルーパス)」を採用しました。
建設機械部品専用リターナブルパレットは特注品であるため、高価で製造に数ヶ月を要します。即時の調達が困難であることから、循環効率を高める必要がありました。安価で即運用できるNETLOOPASSの導入により、その輸送状況・所在が可視化され、滞留や紛失を防ぐ効率的な運用が可能となります。
日本からイギリスの生産拠点向け輸出に用いるパレットの使用を2007年1月に開始しており、2月末からイギリスでのシステムが本格稼動しました。日本国内の郡山工場、川崎センターと、イギリスのJIT(ジャストインタイム)倉庫およびKUK(英国コマツ株式会社)工場の4拠点間を管理するシステムとなります。
日本、イギリスともに、それぞれの国での使用に適したICタグやリーダライタを選定するなど、凸版印刷がサポート体制を整えています。
<システムの概要と特長>
・システムは安価で即運用可能な凸版のICタグパッケージソフト「NETLOOPASS」を採用
-パレットの所在、状態、使用回数を管理。長期滞留パレットにはアラート表示でわかりやすく警告。
-サーバには情報が随時蓄積されていくため、インターネットを通じてリアルタイム確認が可能で、時差や言語の問題もクリア。
・ICタグは耐環境性と強度に優れたセラミック製ICタグを採用
-日本-イギリス間で国際的に標準使用できる13.56MHz帯ICタグを共用利用し、コストを低減。
・リーダライタは、各国で電波機器としての製品認証を受けたハンディーターミナル機種を使用。
-日本では軽くて使いやすいウェルキャット製、イギリスでは耐久性に優れたサイオン・テクロジックス製を採用。現場での運用・保守メンテナンス負荷を軽減。
<機器構成>
・ICタグ
周波数: 13.56MHz帯ICタグ(ISO15693)
材質: セラミック+磁性体
形状: ドーナツ型
サイズ: 直径26mm×厚さ3mm
数量: 3,000個
・リーダライタ
仕様 日本: ウェルキャット製ハンディーターミナル型リーダライタ
イギリス: サイオン・テクロジックス製ハンディーターミナル型リーダライタ
台数: 計6台
・リターナブルパレット
仕様: 重量物搭載用金属パレット
サイズ: 縦2390mm×横1150mm×高さ510mm 程度
形状: 11種類
数量: 3,000台
・導入コスト
1,000万円程度
<今後の展開>
・コマツ物流は3月にも、インドネシア向け輸出入の金属パレット管理にもNETLOOPASSの採用を決定しています。
・凸版印刷は、今後もNETLOOPASSをはじめとしたICタグパッケージシステムの販売を積極的に展開していきます。
以 上