富士フイルム、コンパクトサイズのデジタルミニラボ「フロンティア 700シリーズ」を発売
超高画質プリントと迅速仕上げ、操作性を向上させたコンパクトタイプ
「デジタルミニラボ フロンティア 700シリーズ」
お店のニーズに合わせプリンターとフィルムスキャナをフレキシブルに組み合わせ可能
新開発
富士フイルム株式会社(社長:古森重隆)は、デジタルミニラボ「フロンティア」の新ラインアップとして、コンパクトサイズの「フロンティア 700シリーズ」を開発し、富士フイルムイメージング株式会社(社長:杉原和朗)を通じて、今秋からの発売を予定しています。
富士フイルムは、「デジタルカメラで撮影した画像を高画質に色あせないプリントにしたい」というお客さまのニーズにおこたえするため、撮影した画像をお店で「銀写真プリント(※1)」にするサービスを“カンタン”“キレイ”“色あせない”「お店プリント」として展開しています。「お店プリント」は、簡単かつお手ごろ価格で失敗なく高画質のプリントが手に入るという優れた特長で大変ご好評をいただいていますが、この「お店プリント」の提供を可能にしているのがデジタルミニラボ「フロンティア」です。
デジタルミニラボ「フロンティア」は、当社独自のデジタル画像処理ソフトウェアImage Intelligence(TM)(※2)を搭載しており、フィルムからもデジタルカメラからも高画質に写真印画紙にプリントできます。また、CD書き込みサービスをはじめとするデジタルイメージングサービスメニューも充実し、国内外で導入が進んでいます。
富士フイルムでは平成8年に世界で初めてデジタルミニラボ「フロンティア」を発売。その後、お店のご要望におこたえして順次ラインアップを充実させてまいりましたが、今回、処理能力の異なる3タイプのプリンターと、2種類のフィルムスキャナを、お店の規模やサービス内容により自由に組み合わせることが可能な「フロンティア 700シリーズ」を開発いたしました。
「フロンティア 700シリーズ」は、当社独自の入力部とノーリツ鋼機株式会社(以下ノーリツ鋼機)と新たに共同開発したプリンター部により構成されています。当社独自のデジタル画像処理ソフトウェアImage Intelligence(TM)を搭載した入力部と当社のもつレーザー技術(※3)・迅速処理技術とノーリツ鋼機のもつ機器製造技術・ノウハウを融合して開発したプリンター部を組み合わせることにより、従来の超高画質プリントと「お店プリント」の迅速仕上げに加え、サイズの異なる3種類のカラーペーパーをスムーズに切り替えることができるトリプルマガジンに対応するなど、さらに操作性を向上させました。
また写真の楽しみが広がる多彩な付加価値プリントサービスや、ウェブサイトから各種プリント注文が受けられるネットプリントサービスなど、デジタル時代のお客さまの多様なニーズ・課題におこたえするサービス展開ができ、「お店プリント」の魅力アップに大きく貢献いたします。
なお、「フロンティア 700シリーズ」は、3月22日~25日まで東京ビッグサイトで開催される「PIE2007」に出展いたします。
富士フイルムは、今後も多様化するお客さまのニーズをとらえ、より便利で付加価値の高い製品・サービスを開発し、写真文化の発展に貢献してまいります。
※1 支持体上にハロゲン化銀と発色剤を含む写真感光材料に露光した後、現像処理して得られた写真プリントのこと。
※2 Image Intelligence(TM)には撮影時の被写体を自動解析し、「状況」、「意図」を判定する「シーン解析アルゴリズム」と、そのシーンに合った補正を加え、最適な画像へと変換する「画像表現アルゴリズム」が組み込まれています。このため、逆光シーンやハイコントラストシーン、アンダー・オーバーシーンの補正など、従来では手間がかかる補正作業を必要としたシーンからも自動的に超高画質の仕上がりが得られます。
※3 LP7000にはレーザー技術を使用していません。
記
1.発売日 : 平成19年秋を予定
2.製品名称 : デジタルミニラボ フロンティア 700シリーズ
3.標準ユーザー渡し価格 : 未定
4.主な特長
(1)超高画質プリント
プリンター部は、「LP7100」、「LP7200」には、レーザー露光方式のエンジン、「LP7000」には、iBeamエンジン(※4)を搭載しており、当社独自のデジタル画像処理ソフトウェアImage Intelligence(TM)を搭載した入力部と組み合わせることで超高画質プリントを実現いたします。
※4 iBeamエンジンとは、ノーリツ鋼機が開発したデジタルデータを300dpi×300dpiの高画質で鮮明な銀写真プリントに再現する露光装置です。
(2) 迅速処理
迅速処理タイプ薬品「フジカラーシンプルイットE(CP-49E)」により迅速処理を実現します。フロンティア720の場合、デジカメプリント1件を3分26秒(プリント開始からLサイズ24枚が排紙トレーに出てくるまでの時間)で処理でき、超スピード仕上げが可能です。
(3)小型、省スペース設計
システム設置面積は、最小タイプの「フロンティア700」(フィルムスキャナ:SP500、シングルマガジン仕様)で約1.1m2です。
(4)お店のニーズにより選べる3タイプの新プリンター
お店のニーズに応じて「LP7000」(処理能力:790枚/h)、「LP7100」(処理能力:910枚/h)、「LP7200」(処理能力:1,200枚/h)の3タイプのプリンターより選択可能。
(5)お店のニーズにより選べる2タイプのフィルムスキャナ
お店のニーズに合わせ、35mmフィルム用の小型フィルムスキャナ「SP500」(設置面積0.1m2、重さ21Kg)と APSフィルムのオート処理やブローニーフィルムの処理も可能な高機能フィルムスキャナの「SP3000」の2タイプより選択可能。
(6)ダブル/トリプルマガジン対応
サイズの異なるカラーペーパーをスムーズに切り替えることができるダブル/トリプルマガジン対応(タイプによりオプション)。サイズが異なるプリントを混在処理する場合の作業効率が大きくアップします。
(7)効率的操作が可能なソフトウェア搭載
フロンティア 700シリーズ用ソフトウェアでは、フィルム処理とデジタル処理を同一画面で操作でき、効率的なオペレーションが可能です。また、お店の魅力アップにつながる付加価値プリントサービスへの対応やフロンティアならではの優れた拡張性により、多様化するお客さまのニーズに的確におこたえすることが可能です。
(8)万全のサポート体制
専用回線を活用したアフターサポート「富士フイルム パートナーネットシステム」に対応。フロンティア本体、および周辺機器の情報をサポートセンター側でリアルタイムに把握し、ウイルスチェックソフトウェアやフロンティアオプションソフトのオンラインバージョンアップなど迅速で充実したアフターサポートを提供。
5.「デジタルミニラボ フロンティア 700シリーズ」の主な仕様
※ 関連資料参照