飛島建設、防災など向けにデジタルカメラによる常時遠隔監視システムを実用化
防災監視などにデジタルカメラによる常時遠隔監視システムを実用化
― 「リアルタイム3次元画像計測システム」を工事現場の変状監視に初適用 ―
飛島建設(株)(社長・池原年昭)では、弊社独自技術のデジタルカメラによる写真測量技術「TPhotoS」をベースに、災害早期発見を狙いとした遠隔でリアルタイムに計測監視できる、デジタルカメラによる「リアルタイム3次元画像計測システム」を実用化しました。
飛島建設は「防災のトビシマ」をスローガンに掲げ、防災関連分野における先進企業として防災・減災関連技術の開発に積極的に取り組んできました。特に、防災監視を目的とした光ファイバー計測システム開発や、遠隔での計測状況を集中的に監視する防災監視ルームを技術研究所(千葉県野田市)に設置するなど、危険箇所の計測は減災や災害を未然に防ぐために重要な技術と認識しています。
【 リアルタイム3次元画像計測システム 】
これまでに開発したTPhotoS(ティーフォトス:精密写真測量システム)を応用して,リアルタイムに変位計測可能な,3次元画像計測システムを開発しました。
本システムは,複数台のカメラで取得した画像データをパソコンに送信し、その画像を解析することにより計測点の3次元変位を計測するもので、この一連の流れを自動化することで、リアルタイム計測を実現しました。さらに展開中のWEB監視システムと連動させることにより、遠隔地でもリアルタイムにWEB上での変状監視が可能となります。
【 システム概略図 】
添付資料をご参照ください。
【 特 徴 】
◇定点カメラにより現地の様子が遠隔監視可能(事務所PCでリアルタイム表示)
◇自動制御でリアルタイムに3次元変位計測が可能
◇計測精度は精密写真測量と同等
【実用性の確認】
本システムは,自社施工工事の変状監視に試験適用し,実用性を確認しました。
◇工事件名 都市部での河川整備工事
◇工事期間 2005年3月~2006年8月(工期:1年6ヶ月)
◇計測期間 2005年11月~2005年12月(計測期間:2ヶ月)
◇計測内容 鋼矢板およびH鋼打設に対する既設護岸への影響の把握
【 今後の展開 】
今後は、光ファイバー計測システムなど、他の計測システムとの連携を図りながら、当社の防災監視システムのメニューの一つとして防災監視や建設工事における安全監視に適用していく予定です。
【参考写真】 計測用カメラ設置状況
添付資料をご参照ください。