サントリー、武蔵野ビール工場の仕込設備を全面刷新
サントリー武蔵野ビール工場
新仕込設備 竣工
― 市場ニーズにより迅速に対応できる生産体制に ―
サントリー武蔵野ビール工場(東京都府中市矢崎町、工場長:横山恵一)は、仕込設備を全面刷新し、3月12日(月)に竣工します。
同工場は、1963年4月に当社初のビール工場として操業を開始しました。
現在は、主に首都圏に向けての生産拠点としてだけではなく、1989年に同工場内に設置した「ミニブルワリー」を中心に、商品開発の拠点としても当社ビール事業の重要な機能を果たしています。同工場からは、「モンドセレクション」ビール部門にて2年連続最高金賞を受賞した「ザ・プレミアム・モルツ」をはじめ、数多くの商品が誕生しています。
今回竣工する新仕込設備は、ビール事業のさらなる商品開発力強化と品質向上を目指して、全面刷新するものです。最新鋭の設備を導入することで、将来を見据えたフレキシブルで多様な商品開発を実現するとともに、商品開発から本生産開始までの期間を短縮できるようにするなど、市場ニーズにより迅速に対応できる生産体制を構築しています。
また、環境にも配慮した生産技術を導入することで、二酸化炭素(CO2)の排出量を大幅に低減します。
さらに、お客様により身近にビールづくりを体感していただくため、仕込釜を直接ご覧いただける設計にしています。
●新仕込設備の特長
1.商品開発から本生産開始までの期間を短縮
武蔵野ビール工場内の「ミニブルワリー」で試験生産した後、本生産に効率的にスケールアップできる設備・技術を導入しました。具体的には、仕込工程管理用の醸造プログラム変更システムを新たに導入することで、試験生産から本生産を開始するまでに、従来は3ヶ月要していた期間を1ヶ月に短縮することが可能となりました。
2.様々な原料への対応
ビールに加え、発泡酒・新ジャンルなどお客様の嗜好の多様化に対応するため、様々な原料使用に柔軟に対応できる制御システムを導入し、多様な商品生産への適応力向上をはかります。
3.地球環境にやさしい「エコファクトリー」の推進
「人と自然と響きあう」という企業理念のもと、当工場では1999年にISO14001を取得するなど、環境対策に積極的に取り組んでいます。今回の刷新により、仕込工程で発生する蒸気の熱や麦汁を冷却する際の排熱の再利用を徹底して行うことで、二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に低減します。
4.体験型見学を考慮した設計
当社のビールづくりを一層身近に感じていただくため、仕込釜の様子を直接ご覧いただけるよう設計しました。(見学開始は、2007年秋以降の予定)。
また、仕込棟壁面は三面をガラス張りとし、夜には仕込室をライトアップすることで場外からも仕込釜をご覧いただくことができます。
― 記 ―
<新仕込設備 概要>
▼建物面積 約1,700m2
▼着 工 2005年6月13日
▼総工費 約40億円
▼設計管理 (株)安井建築設計事務所
▼施 工 (株)鴻池組
<サントリー武蔵野ビール工場 概要>
▼所在地 東京都府中市矢崎町3-1
▼工場長 横山 恵一(よこやま けいいち)
▼従業員数 161名
▼工場敷地面積 約11万m2
▼建物面積 約5万m2
以 上