三菱自、電気自動車「i MiEV」の性能評価で東京電力と九州電力に引き渡し
三菱自動車、電力会社に共同研究用電気自動車『i MiEV』を引き渡す
三菱自動車は、電力会社と共同研究中の次世代電気自動車「MiEV(ミーブ、Mitsubishi innovative Electric Vehicle)」に関して、研究車両『i MiEV』*1を東京電力と九州電力に引き渡し、実車を用いての性能評価を実施する。
三菱自動車では、同社が開発中の「MiEV」について、既に電力会社と共同研究を開始している。この共同研究において、三菱自動車は研究車両の供給や実証走行データの分析、電力会社側は実証走行の実施・データの収集や市場での実用性評価を担当している。
これまで、三菱自動車と各電力会社との間で、事前の検討・確認作業を進めてきたが、本日、3月12日(月)に東京電力と九州電力へ、研究車両『i MiEV』をそれぞれ1台ずつ引き渡す。これらの車両は、電力会社における業務車両としての適合性や、急速充電インフラとの整合性などの確認に用いられる。
なお、三菱自動車と各電力会社では、この性能評価を経て、本年秋を目途に研究車両台数を増やして、実際の運転環境での走行や市場での受容性を確認する実証走行(フリートモニター)を開始する予定である。
三菱自動車では、環境問題への対応やエネルギー多様化への対応のため、この「MiEV」を始め、次世代ディーゼルエンジンや、エタノールでも走行可能なフレキシブル・フューエル・ビークル(FFV)など様々な技術開発を行っており、また「パジェロの森」森林育成活動などを含め、総合的な取り組みで環境への貢献を図っていく。
*1 軽自動車『i(アイ)』をベースに、高性能リチウムイオン電池と小型・軽量モーターを搭載した電気自動車