日本HP、UNIX対応の高信頼ブレードサーバー「BL860c サーバブレード」を発売
「第3世代」ブレードサーバに高い信頼性を実現する、HP Integrity BL860c サーバブレードを新たに追加
- データベースに最適なUNIX対応高信頼ブレードサーバの発表で、UNIX、Linux、Windowsをブレードに統合 -
日本ヒューレット・パッカード株式会社(略称:日本HP、本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:小田 晋吾)は、「第3世代」ブレード(*1) HP BladeSystemに、新しくUNIXに対応したサーバブレードを本日から販売開始し、4月1日より出荷開始します。新製品は、「HP Integrity BL860c サーバブレード(エイチピー インテグリティ ビーエル 860c サーバブレード、以下BL860c サーバブレード)」です。
BL860c サーバブレードは、デュアルコア インテル(R) Itanium(R) 2プロセッサを最大2個搭載可能で、HP-UXをはじめLinux,Windows(Windowsは2007年下半期サポート開始予定)をサポートする、データベースの運用などに適した高信頼なサーバブレードです。HP BladeSystem c-Classの筐体に最大8枚搭載でき、x86プロセッサ搭載のProLiant ブレードと同一筐体内に混在が可能で、異なるシステム環境のブレードサーバを統合することが可能です。また、サーバ集約のみならず、ストレージやネットワークも含めたシステム全体の集約も可能です。仮想化、自動化を活用した柔軟で統合されたIT基盤構築に最適なセキュアかつ高信頼なプラットフォームであり、高可用性を求められるデータベースなどに最適です。
●BL860c サーバブレードの特長
BL860c サーバブレードは、省スペースのブレードサーバでありながら、HP Integrity SuperdomeをはじめとしたHP Integrityサーバのラインナップに搭載されている高信頼性機能や、仮想化機能、またそれらの管理機能などについて、多くを継承しております。HPが特許を取得しているダブルチップスペアリングメモリ(DRAMチップが2個故障しても運用を継続可能にする機能)や、ハードディスクのデータセキュリティをより強固にするセキュリティチップモジュール(TPM)などをサポートしています。
また、国内外で多くのミッションクリティカルシステムに採用されてきたHP-UXをフルサポートしており、高信頼システムの構築に最適なブレードサーバです。さらに「HP Onboard Administrator」「HP Systems Insight Manager(SIM)」をはじめ、多くの優れた管理ツールも提供されており、ブレード全体の統合管理を可能とし、管理コスト低減に効果を発揮します。
BL860c サーバブレードの特長は、以下の通りです。
<優れた処理能力>
BL860c サーバブレードは最新のデュアルコア インテル(R) Itanium(R) 2プロセッサ(1.60GHz/18MB、1.40GHz/12MB)と、低価格での導入を可能にするシングルコアプロセッサ(1.60GHz/6MB)の2種類のプロセッサが選択できます。また、自社開発のHP zx2 チップセットを採用しており、プロセッサバス帯域幅やメモリ帯域幅を拡張し、さらにデータ転送速度が高速なDDR2メモリやSAS HDDのサポートなどにより、高い処理性能を実現することができます。
<最大30%の省電力、高い価格性能比を実現>
BL860c サーバブレードは、省電力化により発熱を抑えたエコロジー設計を採用しており、消費電力性に優れたHP Integrity rx2660と比較しても最大30%程度の省電力化を実現しています。また、デュアルコアの採用によりパフォーマンスあたりのシステム価格が大幅に低減されました。同時に、デュアルコアがOracleなどのアプリケーションライセンスのコスト低下を実現する結果、システムあたりの劇的な低価格化が可能となります。
<ハイエンドサーバ並みのシステム単体の信頼性>
BL860c サーバブレードは、ハイエンドサーバで培った「システム単体の信頼性」実現のノウハウを継承し、HPが自社開発したHP zx2チップセットを搭載しています。プロセッサのキャッシュメモリエラーに対する保全機能や、ダブルチップスペアリングメモリなど、高いレベルのメモリ保護を実現しており、また、ハードウェア的な高信頼性に加え、長年にわたり高信頼のシステムを実現してきたHP-UXとの組み合わせにより、より高次元の安定性を提供します。
<オラクルデータベースシステムに最適なプラットフォーム>
BL860c サーバブレードはハイパフォーマンス、高信頼性を実現しており、これらに対する要求の高いデータベース用途に最適なサーバです。他のデュアルコア インテル Itanium 2プロセッサ搭載のIntegrity サーバ同様、特にオラクルデータベースにおいては他社のRISCプロセッサを搭載しているサーバよりも、ライセンス体系が有利(*)となっており、ライセンス数を少なく抑えることで、他社RISCプロセッサ搭載サーバと比較して、お客様のシステムトータルのコスト低減を実現しています。
また、ORACLE DBクラスタをオールインワンパッケージで提供する「HP シンプルクラスタPack」のBL860c サーバブレード ベースパッケージの発売も予定しています。
* オラクルデータベース製品のライセンスは、インストールもしくは稼動するすべてのプロセッサを対象にしますが、1チップ上に複数コアを持つマルチコア・プロセッサでは、総コア数に固有の係数をかけて計算します。デュアルコア インテル Itanium 2 プロセッサーは、この適用係数が0.5となっているため、シングルコアの半分、他社製デュアルコアのRISCプロセッサ(適用係数0.75)の2/3のライセンス数でコアあたりの利用が可能になります。
<BL860c サーバブレード製品概要>
(※ 関連資料を参照してください。)
<価格>
BL860c サーバブレード本体(1.6GHzシングルコアプロセッサ1個搭載):¥358,050(税抜¥341,000)
<HP BladeSystem Focus Partner施策の適用>
日本HPは、昨年から付加価値のあるサービスを伴ったHP BladeSystemの販売を目指すパートナを「HP BladeSystem Focus Partner」として認定し、スキルアップ、ブレードソリューションの提供を支援するプログラムを実施してきました。BL860c サーバブレードに関しても、同プログラムを適用し、パートナとともに販売の拡大を目指します。
(*1):「第3世代」ブレードの特長について
HPが戦略プラットフォームとして業界で初めて製品化した「第3世代」ブレードの特長は、サーバのみならず、ストレージやネットワークまでをブレード化したことにあります。これを実現するために、I/Oの仮想化を業界に先駆けて実現した「HP バーチャルコネクト」、スピーディかつ直感的な操作が可能なグラフィカルな管理画面「HP インサイトコントロール」、そして近年問題化してきた発熱問題を抑止・冷却・監視によって、電力問題とともに解決する「HP サーマルロジック」などの最新技術が投入されています。
■HP Integrityに関する製品情報は以下のURLを参照してください。
http://www.hp.com/jp/integrity/
*文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。
◆ お客様からのお問い合わせ先
日本ヒューレット・パッカード株式会社
カスタマー・インフォメーションセンター TEL:03-6416-6660
ホームページ:http://www.hp.com/jp/