中外製薬、C型慢性肝炎治療向けに抗ウイルス剤「コペガス錠200mg」を販売
C型慢性肝炎治療における抗ウイルス剤「コペガス(R)錠200mg」の
薬価基準収載ならびに新発売のお知らせ
中外製薬株式会社[本社:東京都中央区/社長:永山治](以下、中外製薬)は本日、C型慢性肝炎治療に使用される抗ウイルス剤リバビリン-販売名「コペガス(R)錠200mg」-(以下、「コペガス(R)」)が薬価基準に収載されたことを受け、同日付けで販売を開始することをお知らせします。薬価は、1錠806.20円です。
「コペガス(R)」は、F.ホフマン・ラ・ロシュ社(本社:スイスバーゼル市/会長兼CEO:フランツB.フーマー)で、C型慢性肝炎に対して「ペガシス(R)」と併用することを目的に開発された抗ウイルス剤です。日本においては、2007 年1月26 日にC型慢性肝炎治療薬「ペガシス(R)」との併用療法として、製造販売承認を取得し、このたび薬価収載されました。
「コペガス(R)」は、以下の特長を有しています。
1. 国内第III相臨床試験において、ジェノタイプ1b かつ高ウイルス量(HCV-RNA量が100KIU/mL以上)(以下、高ウイルス量)でインターフェロン未治療例に対する「ペガシス(R)」と「コペガス(R)」併用群(以下、併用群)の48 週間投与におけるウイルス学的効果(投与終了後24週時のHCV-RNA陰性化率)(以下、ウイルス学的効果)は59.4%で、「ペガシス(R)」単独群の有効率24.0%に比べて有意に高いウイルス学的効果を示しました。
2. 最も治療が困難とされているジェノタイプ1bかつ高ウイルス量のインターフェロン無効例に対しても、48週間投与にて、併用群は51.4%のウイルス学的効果が認められました。
3. 「コペガス(R)」の剤形は長楕円形のフィルムコート錠です。
4. 併用群で承認時までに発現した主な副作用は、発熱146件(73.4%)、注射部位反応142件(71.4%)、倦怠感138件(69.3%)等でした。臨床検査値異常は、白血球減少184件(92.5%)、好中球減少178件(89.4%)、ヘモグロビン減少169件(84.9%)等でした。
「ペガシス(R)」と「コペガス(R)」の併用療法は、日本で最も多いジェノタイプ1bかつ高ウイルス量例と、治療が困難とされているインターフェロン既治療例への投与が可能となっています。
中外製薬ではこのたびの「コペガス(R)」の発売で、「ペガシス(R)」との併用療法が可能となることにより、C型慢性肝炎の治療に一層の貢献ができるものと考えています。
以上
「ペガシス(R)」ならびに「コペガス(R)」は、F.ホフマン・ラ・ロシュ社(スイス)の登録商標です。