米国シスコ、WebExの買収を発表
シスコ、WebExの買収を発表
~SMB市場におけるコラボレーションに向けたシスコのビジョンを加速~
米国シスコ(本社:米国 カリフォルニア州 サンノゼ、NASDAQ: CSCO、以下シスコ)は2007年3月15日、シスコがWebExを買収することで正式合意したと発表しました。WebExはオンデマンドコラボレーションアプリケーションの市場リーダーであり、BtoB(Business-to-Business)コラボレーションを可能にする同社のネットワークベースのソリューションによって、特に中小企業(SMB)分野におけるシスコのユニファイドコミュニケーションのビジョンが拡充されることになります。
買収条件に従い、シスコはWebExの発行済み全株式を現金による公開買い付けで取得します。
1株あたりの買い付け額は57ドルであり、買収総額は約32億ドル、またはWebExの現在の純キャッシュバランスに相当する約29億ドルになると見込まれます。取引は一般会計原則(GAAP)に従って進められ、WebExの買収はシスコの2007会計年度第4四半期中に完了する予定です。シスコでは、この取引が2008会計年度の非GAAPベースの収益に影響することはないと見ています。
買収についてはすでに両社の取締役会の承認を得ており、Hart-Scott-Rodino独占禁止法および米国外の同等の法律への準拠を含む標準的な完了条件に従い、取引が進められる予定です。
「職場におけるコラボレーションはますます重要視されてきており、企業は効果的かつ効率的に仕事を進めるための優れたコミュニケーションツールを模索しています。シスコとWebExが一丸となって取り組むことで、このビジネスコミュニケーションの次なる波を加速させる強力なソリューションが実現することになります。シスコでは、ネットワークはあらゆる形態のコミュニケーションとコラボレーションを支えるプラットフォームであると考えています。WebExの技術とサービスポートフォリオはユニファイドコミュニケーションおよびコラボレーション市場におけるシスコのリーダーシップを補完すると同時に、急成長を遂げるSMB市場での存在感を強化するためのまったく新しいユニークなビジネスモデルを提供してくれることでしょう」とシスコの最高開発責任者(CDO)のチャールズ・H・ジャンカルロは述べています。
「シスコとWebExは、Webコラボレーションについて、業務プロセスを加速化させる鍵であり、競争力の持続に欠かせない要素であるという共通のビジョンを持っています。シスコのグローバルな業務展開と顧客中心型のアプローチによって、弊社のコア製品であるWebコラボレーションアプリケーションが強化されると同時に、WebExConnectプラットフォームを介したサービスのさらなる拡大が可能になります」とWebExのCEOであるサブラー・S・イヤール氏は述べています。
WebExのサービスポートフォリオは、インターネットを介したリアルタイムおよび非同期のデータカンファレンスや、Web上での文書やワークスペースの共有といった、あらゆる規模の組織のスタッフの生産性、パフォーマンス、効率性を向上させる技術とサービスで構成されています。同社の成功の要とも言えるのが、サービスを会員制で提供するという戦略であり、シスコではこのビジネスモデルを買収後もそのまま引き継ぐ計画です。
買収が完了した時点で、WebExは独自のビジネスモデルを維持したままシスコの開発組織に統合され、イヤール氏はジャンカルロの直属に配置される予定です。
WebExは1995年に設立され、2000年7月に株式を公開。従業員数は2200人弱、2006年12月期の売上高は3億8000万ドルでした。
シスコシステムズ株式会社について
シスコは、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワークプラットフォームの提案を目指して
います。
シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
http://www.cisco.com/jp
WebExについて
WebEx(NASDAQ:WEBX)は、Web上で共同業務を行うためのオンデマンドアプリケーションを提供するグローバルリーダーであり、現在220万の登録ユーザを抱えています。同社のアプリケーションは、Webを通した効率的なインタラクションによって、販売やトレーニングなどのハイタッチな業務プロセスを改善します。WebExは、オンデマンドプロバイダーとして、社内外のコラボレーションを強化し、オンデマンドアプリケーションを安全に配信するために開発されたグローバルな「WebEx MediaTone Network」を介して、さまざまなアプリケーション製品を提供しています。同社のアプリケーションは、マルチポイントのビデオ会議、Web会議、アプリケーションリモート制御をサポートしています。WebExはカリフォルニア州サンタクララを本拠とし、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアに地域本部を置いています。くわしい情報については877-509-3239(フリーダイヤル)までお問い合わせいただくか、www.WebEx.comをご参照ください。
*Cisco、Cisco IOS、Cisco Systems、CatalystおよびCisco Systemsのロゴマークは、米国およびその他の地域における、Cisco Systems Inc.及び関係会社の登録商標です。
その他、記載されている製品名、社名は各社の商標または登録商標です。
**当資料は、2007年3月15日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳になります。
<http://newsroom.cisco.com/dlls/2007/corp_031507b.html>