日本百貨店協会、2月の東京地区百貨店売上高概況を発表
東京地区百貨店・売上高概況
東京地区百貨店売上高 2月
【 概 況 】
●5か月連続マイナス
暖冬の影響から春物商材中心に動きがみられ、また外商需要も比較的健闘をみせたが、店頭中心にクリアランスセールがやや伸び悩んだことや前年の反動もあり小幅なマイナスとなった。
・調査対象百貨店 13社 28店
・売上高総額 1,262億円余
・前年同月比 -0.3%
・最近の3か月移動平均値(前年同期比)の推移は、6-8月-1.7%、7-9月-0.4%、8-10月-0.2%、9-11月-0.1%、10-12月-1.8%、11-1月-1.5%、12-2月-1.4%となった。
【 主要品目の動き 】
●身のまわり品、雑貨、食料品がプラス
身のまわり品、食料品は2か月連続のプラスとなり、雑貨は3か月ぶりにプラスとなった。しかし、衣料品は前月より水準をやや落とし5か月連続のマイナスとなり、家庭用品は9か月連続でマイナスとなった。
衣料品は、高めの気温から春物衣料に動きがみられたが、クリアランスセールがやや伸び悩み、マイナス1.2%と前月(-0.7%)を下まわり、5か月連続のマイナスとなった。
・紳士服関係は、春物コートやカジュアル等に動きをみせ、5.9%と高い伸びを示した。
・婦人服関係は、春物コートやワンピースに動きがみられたが、前年の反動等もあり、マイナス3.2%と前月(-1.1%)を下まわった。
・子供服関係はセールのほか外商需要もあり、2.3%と前月に引き続きのプラスとなった。その他衣料は引き続き低調であった。
身のまわり品は、改装効果等もあり、婦人靴やハンドバッグ、アクセサリー等春物商材全般に動きがみられ、0.9%と2か月連続のプラスとなった。
雑貨は、美術等の動きは鈍かったが、化粧品やその他雑貨に動きがみられ、3か月ぶりのプラスとなった。
家庭用品は、その他家庭用品が食器等を中心に引き続き動きをみせ、11か月連続のプラスとなり、家電も4か月ぶりにプラスとなった。しかし、家具は一部に大口需要もみられたがマイナスし、全体でもマイナス1.9%と前年割れとなった。
食料品は、菓子、その他食料品が物産催事等中心に動きがみられ、全体では1.1%と前月に引き続きプラスとなった。