松下電工、空港配備用の新型車いすをANA国内線全50空港に納入
松下電工製 空港や航空機内での移動に適した車いす
3月下旬より、ANA国内線全50空港に納入
松下電工株式会社は、これまで介護保険制度におけるレンタル向け製品をはじめとする高齢者向け市場で利用される車いすとして屋内専用「リラクターン」をはじめ、各種の車いすを開発・販売してきました。
今回、公共施設で使用される車いすについて、ご利用者・介助者の負担軽減を図るべく、高齢者市場で使用されている車いすで蓄積したノウハウを活かして、空港施設内や航空機内でより手軽に安心してご利用いただける空港配備用「新型車いす」を開発しました。
3月下旬より、全日本空輸株式会社(社長:山元 峯生 以下:ANAグループ)の国内線全50空港を対象に、合わせて400台を順次納入します。
■ 主な特長
(1)小回り性能にすぐれた6輪構造設計
(2)車輪取り外し機能と、後方収納型アームレストのコンパクト設計
(3)機内シートに合わせた座面高さと快適な座り心地
■ 開発背景
空港で使用される車いすには、搭乗時のボーディングブリッジなどのスロープ通路での使用、航空機内の狭い通路での使用、機内座席シートへの移乗時の配慮など、取り扱いに際して様々な性能が要求されます。
こうした利用環境について、強い改善ニーズをお持ちのANAグループのご意見や、実際に車いすを使用されているお客様からのご要望を伺いながら、当社とANAグループが共同で空港や機内での使用性の評価を実施、このたび新規導入する運びとなりました。
これにより空港ロビーから航空機内通路まで、車いすの使いやすさを大きく向上させることができます。
■ 商品特長
(1)小回り性能にすぐれた6輪構造設計
・当社製の屋内専用車いす「リラクターン」でも好評を得たホイールベースの短い6輪構造で、最小回転半径56cmを実現。狭い航空機内の通路でも、取り回しが楽に行えます。
・ボーディングブリッジと機内の間など段差乗り越え操作が、軽い力で簡単に行えます。
・また後輪キャスタを備えているので、後ろに傾いた時に転倒する危険性を軽減できます。
(2)車輪取り外し機能と後方収納型アームレストのコンパクト設計
・主輪の着脱がワンタッチで容易に行え、車輪を取り外した時は、狭い機内通路でも円滑に通行ができるよう全幅を40cmにしました。
・アームレストは跳ね上げて背シートの後方に収納可能。
狭い機内でも介助者の移乗介助スペースを確保できます。
(3)機内シートに合わせた座面高さと快適な座り心地
・座面高さは航空機の座席高さに合せた47cmで、車いすから航空機座席への移乗が容易に行えます。
・5cm厚のウレタン製クッションを標準装備し、座り心地も快適です。
■ その他の特長
*操作が簡単な介助用ブレーキを標準装備
・スロープ面等で車いすを押しやすくしました。
*樹脂ホイールの採用などにより、デザイン性も向上
・明るいシャンパンゴールド色のフレーム、落ち着いた紺色のシートなど、近代的な空港にマッチするデザインです。
■ 商品仕様
(※ 関連資料を参照してください。)
■ ご参考
空港用車いすの特長
(※ 関連資料を参照してください。)