メンター・グラフィックス、アルテラ社の「Ｃｙｃｌｏｎｅ ＩＩＩ ＦＰＧＡ」をサポート
メンター・グラフィックス、アルテラの新しいＣｙｃｌｏｎｅ ＩＩＩ ＦＰＧＡ向け合成サポートを発表
メンター・グラフィックス・コーポレーション（本社米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス）は、同社の先端合成製品においてＡｌｔｅｒａ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎが新しくリリースしたＣｙｃｌｏｎｅ（Ｒ） ＩＩＩ ＦＰＧＡ（Ｆｉｅｌｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｇａｔｅ Ａｒｒａｙｓ）をサポートすることを発表しました。両社はこれまでＰｒｅｃｉｓｉｏｎ ＳｙｎｔｈｅｓｉｓでＣｙｃｌｏｎｅ ＩＩＩデバイス全製品のサポートを実現するために緊密な協力を行ってきました。同製品ファミリーに対するベータ・サポートは既にＰｒｅｃｉｓｉｏｎ Ｓｙｎｔｈｅｓｉｓで開始されており、正式サポートは本年４月に提供開始される予定です。
Ａｌｔｅｒａの最新ＦＰＧＡデバイス・ファミリーであるＣｙｃｌｏｎｅ ＩＩＩは、前世代製品と比較して、より低消費電力、より大規模なロジック、メモリ、および乗算器を備えるアルテラの第３世代の低コストＦＰＧＡです。「Ｃｙｃｌｏｎｅ ＩＩＩファミリーが提供する低消費電力と高機能の組み合わせを活用するコスト重視の量産アプリケーション設計者は、性能とロジック集積度を細部に至るまで最大限に高められる強力な合成ツールを要求します。Ｃｙｃｌｏｎｅ ＩＩＩ ＦＰＧＡが提供するアドバンテージをフルに活用したいユーザーにはＰｒｅｃｉｓｉｏｎ Ｓｙｎｔｈｅｓｉｓが必要です。」メンター・グラフィックスのＤｅｓｉｇｎ Ｃｒｅａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｓｙｎｔｈｅｓｉｓ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ、Ｇｅｎｅｒａｌ ＭａｎａｇｅｒのＳｉｍｏｎ Ｂｌｏｃｈはこのように述べています。
両社はメンター・グラフィックスの合成ツール群によるＣｙｃｌｏｎｅ ＩＩＩ ＦＰＧＡファミリーのサポートを行うため、昨年中頃より共同作業を行ってきました。また、Ｃｙｃｌｏｎｅ ＩＩＩのベータ顧客には、テストおよび検証のためにＰｒｅｃｉｓｉｏｎ Ｓｙｎｔｈｅｓｉｓ Ｃｙｃｌｏｎｅ 専用の初期バージョンＣｙｃｌｏｎｅ ＩＩＩライブラリへのアクセスが提供されていました。「当社は、Ｃｙｃｌｏｎｅ ＩＩＩのユーザーが今後、既存市場への新製品投入だけでなく、新しいアプリケーションの開発にも注力するようになると考えています。そしてその際には、デザイン・サイクル期間が課題の１つになるでしょう。製品の素早い市場投入を可能にするＰｒｅｃｉｓｉｏｎ Ｓｙｎｔｈｅｓｉｓが提供する迅速なデザイン・サイクルと先進的なデザイン分析機能は、当社のお客様に利益をもたらすでしょう。」ＡｌｔｅｒａのＶｉｃｅ Ｐｒｅｓｉｄｅｎｔ ｏｆ Ｐｒｏｄｕｃｔ ａｎｄ Ｃｏｒｐｏｒａｔｅ Ｍａｒｋｅｔｉｎｇ、Ｄａｎｎｙ Ｂｒｉａｎ氏はこのように語っています。
業界で最も包括的なベンダー非依存のＦＰＧＡ設計ソリューションであるＰｒｅｃｉｓｉｏｎ Ｓｙｎｔｈｅｓｉｓは、デザイン生成、検証、およびＰＣＢ（プリント回路基板）統合をサポートするメンター・グラフィックスのＦＰＧＡ設計フローの中核を構成する製品です。ＡＳＩＣプロトタイピング向けの高度なサポート（ＤｅｓｉｇｎＷａｒｅライブラリ、ＳＤＣ制約条件のサポート、ゲーテッド・クロックの扱い等）に加え、専用ＤＳＰおよびＲＡＭブロックの自動マッピングおよび推定等、高度な実装および最適化テクニックをサポートしたＰｒｅｃｉｓｉｏｎ Ｓｙｎｔｈｅｓｉｓは今日のハイエンドＦＰＧＡをターゲットとした設計に最適な製品です。さらに、Ｐｒｅｃｉｓｉｏｎ Ｓｙｎｔｈｅｓｉｓは受賞歴のある設計解析機能を備えており、設計者は複数のビュー間をクロスプロービングしたり、スタティック・タイミング解析をインタラクティブに実行して迅速な「ｗｈａｔ－ｉｆ」解析を行ったりすることができます。Ｐｒｅｃｉｓｉｏｎ Ｓｙｎｔｈｅｓｉｓは設計の繰り返し回数を削減し、より短期間かつ高い予測性をもって設計の完成を可能にすると同時に、高い結果品質（ＱｏＲ）を達成します。
メンター・グラフィックスの合成製品ラインの一部であるＬｅｏｎａｒｄｏＳｐｅｃｔｒｕｍは、豊富な実績のある安定した合成ソリューションをＦＰＧＡ、ＡＳＩＣ両方に対して提供します。ＬｅｏｎａｒｄｏＳｐｅｃｔｒｕｍツールでのＣｙｃｌｏｎｅ ＩＩＩ ＦＰＧＡサポートは、Ｐｒｅｃｉｓｉｏｎ Ｓｙｎｔｈｅｓｉｓでの正式サポートに続いて行われます。
●ＦＰＧＡ／ＰＬＤについて
http://www.mentorg.co.jp/solution/fpga-pld.html