横河電機、電圧・電流の特性を測定するマルチチャネルソースメジャーユニットを発売
高精度2チャネルDC電圧電流発生/測定器
マルチチャネル ソースメジャーユニット「GS820」発売のお知らせ
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀周造)は、半導体デバイスや電子部品などの電圧や電流の特性を高速・高精度に測定できる、プログラマブルDC電圧電流発生器、マルチチャネル ソースメジャーユニット「GS820」を6月22日から発売しますのでお知らせします。
「GS820」は、当社のソースメジャーユニットシリーズの新ラインナップです。従来機種である「GS610」の信号入出力はアナログ1チャネルですが、「GS820」は、2チャネル装備していますので、複数端子の多機能半導体デバイスを高精度(±0.02%)な電圧・電流を発生して業界最高水準の高速テストスピードで測定することができます。
また、今回はアナログ標準モデルに加えてデジタル入出力搭載モデルを発売します。「GS610」で好評を博しているUSBストレージ機能は「GS820」でも継承しています。
◆開発の背景
われわれを取巻く通信関係機器、情報家電製品などは、高機能化が進む一方で携帯用途に限らず小型化が進んでいます。これは、ダイオードやコンデンサなど個別電子部品で構成されていた電子回路が集積されてLSI化し、多機能化していることが大きく影響しています。
「GS820」は、信号の入出力を2チャネル装備していますので、このように高機能化された半導体デバイスや電子部品の複数の機能を同時に測定することができます。
また、これまでは、デジタル入出力を含め2チャネル装備で、高精度(±0.02%)な電圧・電流の発生と測定の両機能が一体化され、かつ試験環境の構築が容易にできるものとしては、多機能で高価な半導体パラメータアナライザなどを使用せざるを得ませんでした。「GS820」は、電圧電流発生/測定器として、機能を必要最小限に絞っていますので、操作性の向上と導入価格の抑制を同時に実現しました。
一方で、通信関係機器、情報家電製品などに使用する半導体デバイスは、アナログ信号をデジタル信号に変換して処理することで、高機能化、省電力化をはかる傾向にあります。「GS820」のデジタル入出力搭載モデルでは、今後も需要が増えることが見込まれるアナログとデジタルの信号処理回路が混在する半導体デバイスを1台で測定することができます。
◆新製品の特長
1.多機能デバイスや電子部品に対応
同時に異なる2種類の信号を発生し測定することができます。また、マスター機1台に4台までリンクできますので、最大10チャネルまで入出力を拡張することが可能です。そのため多機能な半導体デバイスの複数の機能を、同時に測定できるようになります。
2.業界最高水準の高速テストスピードの実現
信号出力時の切替え時間、出力レンジの切替え時間、測定データ取得時間はそれぞれ約1msと、測定にかかる諸時間は、全て業界最高レベルです。
開発時はもちろん、生産ラインで使用するとタクトタイム(ひとつの測定にかかる時間)を大幅に短縮することができますので、生産コストの削減を実現します。
[ 主な市場 ]
アナログおよびデジタル半導体デバイスや電子部品のメーカ、およびこれらを利用した電子機器の製造メーカ
[ 主な用途 ]
研究・開発における半導体デバイスや電子部品の電気特性評価半導体素子や電子デバイスの生産ラインにおける良否判定検査
[ 販売目標(海外含む) ]
2007年度: 500台
2010年度: 1,000台
以上
詳細は、こちら( http://www.yokogawa.co.jp/tm/ )