沖電気など、低価格で小型化を実現した「リアルタイム地震防災システム」を発売
「リアルタイム地震防災システムBASIC(JBS-02)」の販売を開始
~一般産業向けに低価格化と小型化を実現~
沖電気工業株式会社(以下、OKI)および株式会社沖環境テクノロジー(東京都八王子市 社長:市川 文雄、以下OKT)は、本日より、緊急地震速報(*注1)を活用した一般産業向け「リアルタイム地震防災システムBASIC(JBS-02)」(以下、JBS-02)の販売を開始します。OKIグループでは、既に、半導体関連製造工場や一般産業向けに緊急地震速報の補正や直下型地震に対応した高性能の「リアルタイム地震防災システム(JBS-01)」(以下、JBS-01)を販売しています。「JBS-02」では、緊急地震速報の受信、危険度の推定、現地地震計との連動、トリガー出力機能といった「JBS-01」の基本機能のみに仕様を集約することで、一般産業向けに低価格化と小型化を実現しました。「JBS-02」の初年度の販売目標は100台を予定しています。
近年、地震大国の日本において、企業や自治体はいかに地震による被害を最小限にとどめ、早期に復旧するかなど、地震防災対策に力を注いでいます。(財)気象業務支援センターでは、地震による被害の防止・軽減を目的として2006年8月より特定利用者を対象に「緊急地震速報」の先行配信をスタートしました。2007年9月には一般利用者向けの情報提供も予定されています。
「JBS-02」は、この緊急地震速報を最大限に活用することによって、大きな揺れが来る前に地震到来のアラームを発し、従業員あるいは地域住民の安全を確保することができます。また、企業各社においては「事業継続計画(Business Continuity Plan)」を実行する上での有効なツールとして活用することもできます。
「JBS-02」は一般産業向けとして高い信頼性を確保するとともに豊富な出力機能も備えています。これらの特長を生かすことで、工場などでは非常放送による従業員の安全確保、生産装置の停止やガス・薬品供給の事前遮断などに、一方、オフィスやビル、公共施設などでは、非常放送、自動ドアの開放やエレベーターの停止・扉開放による避難経路の確保などに利用することができます。
今後もOKIグループでは、地震防災システムの販売や総合的な地震対策コンサルティングなどのサービスを提供することによって、お客さまに「安全・安心」をお届けしていきます。
【JBS-02の特長】
●高い信頼性
冷却用ファンの不使用および半導体メモリーの採用によるメカレス設計、配信サーバーによる「JBS-02」の遠隔監視、「JBS-02」自身によるネットワーク監視などの機能強化を行い、システムの信頼性を高めています。予期せぬシステムの障害に備え、二重化することによって安定稼動を確保することもできます。また、万一、緊急地震速報に誤報が含まれていた場合でも、現地に設置された地震計と連動させることによって、これを回避することも可能です。
●豊富な出力機能
情報を表示する画面と内蔵スピーカーに加え、構内放送用アンプへ音声を送出するための外部音声出力端子、FSKトランスミッターを接続し、無線で受信端末に情報を配信するためのRS-232Cポート、「FTE-D04」(パトライト社製、表示付受信端末)へ緊急地震速報を二次配信するためのLANポート、さらに、外部機器の制御用に接点出力端子を3チャンネル備えています。この接点出力端子は「震度とトリガータイミング(地震到達の何秒前に動作させるか)」の組み合わせで3パターンの設定が可能となっており、また、各々のチャンネルは独立で動作させることができます。
【JBS-02 機能概略図】
(※ 関連資料を参照してください。)
【JBS-02 外観写真】
(※ 関連資料を参照してください。)
*注1:緊急地震速報
伝播速度が速い「初期微動(P波)の縦波」と伝播速度は遅いが大きな揺れを起こす「主要動(S波)の横波」の伝播速度の違いを利用して、全国の地震観測網の震源に近い地震計がP波を検知した時点から、地震の規模や位置を即時的に求め、地震発生を即座に伝達し、『人の命を守る』『危機の軽減』『社会経済に与える損害の軽減』などを目的とする情報です。
*沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称を「OKI」とします。
*その他、記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
株式会社沖環境テクノロジー 第2事業部 電話 042-662-6633
https://www.oki.com/ssl/okan/toiawase/toiawase.htm
(※ 機能概略図、外観写真は関連資料を参照してください。)