矢野経済研究所、2007~08年のカーエレクトロニクス市場の実態と中期展望を発表
2007~08年版 カーエレクトロニクス市場の実態と中期展望
~世界での勝負球は「予防安全」「組込みソフト」「燃費規制対応」~
◆調査要綱
環境対応とアクティブセイフティ(予防安全)を旗印に世界をリードする日本カーエレクトロニクス産業。矢野経済研究所では、メーカ各社の生産実態、提携戦略、開発戦略、次世代市場への考え方などに関して、国内主要自動車メーカ、カーエレメーカ50社に対する調査を実施。
I.調査対象製品 カーエレクトロニクス製品36品目
<パワートレイン制御(エンジン制御)>
1.電子制御燃料噴射装置
2.コモンレールディーゼル制御
3.電子制御AT
4.電子制御CVT 他
<シャーシ制御(足回り制御)>
1.電子制御サスペンション
2.電子制御パワーステアリング
3.ABS
4.車両安定化装置(ESC) 他
<ボディ制御(車室内制御)>
1.オートエアコン
2.キーレスエントリ/スマートエントリ/イモビライザ 他
<パッシブセイフティ>
1.エアバッグシステム
2.サイドエアバッグ
3.乗員検知スマートエアバッグ 他
<アクティブセイフティ>
1.ACC/プリクラッシュ
2.リアビューカメラ応用システム/駐車アシスト
3.居眠り運転防止
4.ブラインドスポット警告
5.レーンキープシステム
6.ナイトビジョン 他
II.調査対象企業 自動車メーカ/カーエレクトロニクス装置メーカ50社
III.調査対象地域 日本国内(国内生産,国内出荷/輸出)
IV.調査期間 2007年1月~6月
V.調査方法 弊社専門調査員による直接面接調査及び電話・メール取材
当社データベース、過去実施の調査データからの考察
【 調査結果サマリー 】
・2006年、日本自動車メーカの海外現地生産台数はおよそ1,100万台※に到達。国内生産台数(国内出荷+輸出)1,170万台※に匹敵するようになった。海外メーカとの競争のために、海外生産車にもアクティブセイフティ(予防安全)搭載は進む。BRICSなどで競争激化するスモールカーに対してもアクティブセイフティ搭載が進む可能性もでてきた。
(※日本自動車工業会公表値)
・2001年から2012年にかけてのカーエレクトロニクス装置国内生産推移(台数ベース、国内出荷+輸出)を予測すると、他の分野のカーエレクトロニクスがいずれも104~107%程度の成長率なのに対して、アクティブセイフティの平均成長率は162.9%となり圧倒的に急成長市場であることがわかった。
・海外現地生産増のため日本の自動車メーカは、世界中のどこで生産を行う場合でもコストを押さえ、その上で同じ品質のソフトを開発できるように体制を組む。そのために世界標準での組込みソフト基本プラットフォーム規格を確立させようと試みている。
・日本の自動車メーカの年間生産台数は、全世界の生産台数の1/3に匹敵する。したがって環境問題においても世界の1/3の責任を負う。ハイブリッドやディーゼルカーが増えていくが、スモールカーの場合は「エンジンの燃焼効率化」や「CVTなど新型変速機の導入」などのカーエレクトロニクス技術が鍵を握っている。
【 資料発刊 】
資料名:「2007~08年版 カーエレクトロニクス装置の市場実態と中期展望」
発刊日:2007年6月27日 体 裁:A4版/335頁
定 価:173,250円(本体価格:165,000円、消費税等:8,250円)