NEC、モバイル機器の故障診断など遠隔操作できるデバイスマネジメントソフトを発売
携帯電話等のソフト自動更新や故障診断などを遠隔で操作できる
デバイスマネジメントソフト「NC7000-DM」の発売について
NECは、携帯電話等のモバイル機器における内蔵ソフトの管理や更新、データのセキュリティ管理、機器の状態監視、故障診断などを自動的に遠隔操作することを可能にするデバイスマネジメントソフトを製品化し「NC7000-DM」の名称で通信事業者向けに販売を開始いたしました。
携帯電話をはじめとするモバイル機器(デバイス)の普及に伴い、それらを効率的かつ統合的に運用管理する「デバイスマネジメント」が注目されております。「NC7000-DM」を導入することで、通信事業者には機器の不具合解析や内蔵ソフトの更新にかかるコスト削減、機器の利用状況を把握した効果的なサービスの展開などが期待できます。また、機器を遠隔制御することができるため、例えば航空機の乗降の際に携帯電話の電源オン/オフを自動的に行うなどの特定ニーズに対応した柔軟な応用も可能です。
新製品の主な特長は、
1.携帯電話関連の標準化団体OMA(Open Mobile Alliance,注1)が推進する「OMA DM1.2」に業界に先駆けて準拠していること
2.冗長構成、負荷分散構成により、キャリアグレードの信頼性と規模に応じた柔軟なシステム構築を可能としていること
3.顧客ニーズに対応した柔軟なカスタマイズや利用目的にあわせたソリューションを提供できること
などであります。
「NC7000-DM」は、サーバ用とクライアント用の2種類のソフトで構成されており、いずれもライセンス販売(機能のカスタマイズは個別見積もり)いたします。販売目標は今後3年間でサーバ用が30システム、クライアント用が5000万ライセンスを計画しています。
NGN(次世代ネットワーク)構築の動きが国内外で進展など、携帯電話、PDA、ノートパソコンなど多様なモバイルネットワーク機器(デバイス)が場所や時間を選ばず自由に通信できるユビキタス社会が現実のものとなろうとする中、場所、時間、デバイスの種類を選択しサービスや制御機能を提供することが可能なデバイスの統合管理ツールが求められております。
新製品は当社のネットワークサービス基盤ソフト「NC7000シリーズ」に位置づけられるサービスイネーブラ(注2)であり、ユビキタス社会のニーズにいち早く対応するものであります。
NECでは今後もNGNにより実現するユビキタス社会のニーズを見据えたソリューションの開発、提供に注力し、ユーザの利便性の向上に貢献してまいります。
「NC7000-DM」の特長および利用例は別紙をご参照ください。
●「NC7000-DM」の主な特長
●NC7000-DMの利用例
(※ 関連資料を参照してください。)
以上
(注1)OMA:WAP Forum,SyncML Consortiumなど複数の携帯電話関連のフォーラムが結集し2002年に米国で設立した標準化団体
(注2)サービスイネーブラ:OMAでは、「サービスの開発・導入・運用に関する技術」として定義されている。
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NECネットワークサービスシステム事業部
電話:044-455-8280
(※ 「NC7000-DM」の特長および利用例は関連資料を参照してください。)