アビームコンサルティング、日本版SOX法への支援体制強化で新部門を設立
アビーム コンサルティング、
日本版SOX法対応支援のグローバル体制を整備
~新部門「J-SOXイニシアチブ」を設立、
200名のコンサルタントが顧客企業の海外展開を支援~
アビーム コンサルティング株式会社(代表取締役社長:西岡一正、本社:東京都千代田区、以下:アビーム コンサルティング)は、日本版SOX法対応を必要としている日系企業の海外拠点・子会社等向けに、「J-SOXイニシアチブ」部門を新たに設立し、200名のコンサルタントによるグローバルでの支援体制を強化したことを発表しました。
2008年4月以降の事業年度から上場企業及び連結子会社を対象に適用される、いわゆる「日本版SOX法」(正確には「金融商品取引法」の一部)では、財務報告に重大な影響を及ぼす可能性のある拠点において、内部統制の整備運用及び内部統制評価体制の構築が求められています。上場企業の海外拠点や海外子会社も、その一部は国内と同じく対象範囲に含まれる可能性があり、その場合、本社が策定した内部統制整備方針に沿って作業を進める必要があります。
アビーム コンサルティングでは、これまでも顧客企業の海外拠点に対して、現地言語で各種コンサルティングサービスを提供してきましたが、このたび日本版SOX法対応に関して、「J-SOXイニシアチブ」部門を正式に発足させ、アビーム コンサルティングの海外オフィスと連携し、顧客企業のニーズに応える体制を整えました。その具体的な取り組みとしては、各地域の代表(プリンシパルレベル)13名の主導のもと、全社統制、業務プロセス統制、評価・改善などの方法論・ソリューション開発、迅速な情報・ナレッジ共有、コンサルタントの教育及び配員、アライアンス企業との協業などを行っています。これにより、顧客企業の世界的な状況を俯瞰しつつ、計画的なスケジュールの立案、最適なコンサルタントの派遣、高品質な成果の提供を行うことができます。
現在、既に約200名の内部統制コンサルタントが、顧客企業の国内外の拠点においてサービスを提供しています。中でも、海外で活動するバイリンガル/マルチリンガルコンサルタントのほとんどは米国版SOX法対応の経験を持ち、さらに日本版SOX法についてのトレーニングを受け、アビーム コンサルティングの持つ方法論「ABeam ICMS Framework」(*)を活用し、迅速に高付加価値な内部統制構築サービスを提供しています。
アビーム コンサルティングがこれまでに手掛けた世界規模のプロジェクトで培ったノウハウを海外拠点の統制整備にも活用し、日本と現地間の円滑な調整を行うことで、企業は人的・時間的リソースの不足やコミュニケーションの質などの阻害要因に悩まされることなく、限られた期限の中で内部統制構築を完遂することができます。
6月28日には、米国・ヒューストンでセミナー「日本版SOX法への経営対応」(JPMorgan Chase Bank, N.A.主催、アビームコンサルティング協力・講演)を開催するなど、各種の活動も予定しています。
「J-SOXイニシアチブ」部門の責任者である中野洋輔は次のように述べています。
「当社は日本発のグローバルコンサルティングファームとして、主要14カ国に拠点を設け、顧客企業の海外におけるビジネスを支援してきました。日本版SOX法対応の海外拠点への展開は、まさに当社が強みを発揮できる分野です。既に多くの企業にABeam ICMS Frameworkを採用いただいている実績と、世界規模のプロジェクトマネジメント経験を通して、グローバルでの内部統制強化と内部統制評価体制の構築に貢献できると確信しております。」
(*)ABeam ICMS Framework:米国版SOX法対応支援の実績をもとにアビーム コンサルティングが独自に開発した内部統制構築方法論。効率的に内部統制を構築し、運用負担を軽減するためのハウツーを提示する。日本版SOX法対応中の企業の約10%が活用していると見られる。(2007年6月現在、アビーム コンサルティング調べ) ICMSは、Internal Control Management Systemの略。
<アビーム コンサルティングについて>
アビーム コンサルティングは、アジアを中心とした海外ネットワークを通じ、それぞれの国や地域に即したグローバル・サービスを提供している総合マネジメントコンサルティングファームです。戦略、BPR、IT、組織・人事、アウトソーシングなどの専門知識と、豊富な経験を持つ約2,700 名のコンサルタントを有し、金融、製造、流通、エネルギー、情報通信、公共などの分野を担う企業、組織に対し幅広いコンサルティングサービスを提供しています。2007年3月期 連結売上高は374億円(米国会計基準準拠)。