日立、約160枚/分の帳票読取速度を実現した卓上型OCRスキャナーを発売
卓上型OCRスキャナ「HT-4139」を製品化
業界トップクラスの帳票読取速度を実現
日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:篠本 学、以下、日立)は、このたび、卓上型としては業界トップクラスの帳票読取速度(約160枚/分、A4横長・手書き数字300字の帳票)を実現するとともに、イメージスキャナとしての画像入力機能の強化や省エネ対応等、高機能イメージスキャナに求められる多様なニーズに応えたOCRスキャナ「HT-4139」を製品化し、7月5日から販売を開始します。
今回製品化した「HT-4139」は、2001年8月に発表した「HT-4138」の後継機として、帳票読取速度を大幅に向上(約125枚/分→約160枚/分)し、卓上型としては業界トップクラスの性能を実現しました。また、イメージスキャナとしての入力機能を大幅に強化して高精細イメージ入力(600dpi)を実現した他、帳票イメージの電子化保存の際に2種類(ハーフトーン、フルカラー)の画像データを一度に取り込めますので、例えば、全体の帳票イメージを容量の少ないハーフトーンで入力し、容量の大きいカラー写真などを部分画像で取り込むことが可能になりました。さらに、OCR帳票の読み取りと一般書類の画像入力などを一括混在処理できますので、「e-文書法*1」対応システムでの入力デバイスとしての利用も可能です。加えて、紙厚やサイズの大きく異なる帳票の混在処理も可能としました。
その他、「HT-4139」では、低電力を実現するスリープモードを搭載しており、地球環境を守るための国際エネルギースタープログラム*2に定めるスキャナの省エネルギー基準もクリアしています。また、グリーン購入法の特定調達物品に適合していますので、将来的にも安心してご利用いただけます。
*1 e-文書法:2005年4月1日から施行された「民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律」と「民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律」の総称。
*2 国際エネルギースタープログラム:オフィスから家庭にまで普及するOA機器(コンピュータ/ディスプレイ/プリンタ/ファクシミリ/複写機/スキャナ/デジタル複合機)の日米同一の省エネルギー基準。
【 本製品の主な特長 】
1.卓上型として業界トップクラスの帳票読取速度を実現
従来機「HT-4138」に比べ、帳票読取速度を大幅に向上(約125枚/分→約160枚/分、A4横長・手書き数字300字の帳票)し、卓上型としては業界トップクラスの性能を実現しました。
2.本格的なイメージ入力ニーズに応える画像入力機能
(1)高精細イメージ入力の実現
紙ベース文書のイメージ情報化で求められる精細度としては、最高レベルの600dpiを実現します。長期保存したい精緻な図面や写真などにも安心して利用できます。
また、入力精細度は、100dpi~600dpiまで細かく設定することができます。
(2)利用目的や帳票・書類の内容に合わせて多彩なイメージ入力を実現
2値画像(ハーフトーン:64階調)や多値画像(グレイスケール:16階調/256階調、フルカラー:24ビット)を、利用目的や帳票・書類の内容に合わせて、多彩に入力指定できます。
(3)3種類の画像データ(文字認識用+イメージ処理用2種類)を同時に取り込み可能
文字認識用に最適化されたOCR用画像に加え、イメージ情報の電子保存などを目的とした画像2種類の合計3種類の画像を同時に採取できます。電子保存用画像2種類の入力例として、一般的な2値画像(ハーフトーン)に加え、ファイル容量の大きいカラー情報などを部分画像として同時に取り込むなどの処理が可能です。
(4)両面同時入力も可能
両面帳票の表裏同時入力を可能とするOCRスキャナも用意しています。もちろん、両面ともにOCR処理と同時にイメージ入力も行えます。
3.紙厚やサイズの異なる帳票の混在処理を高度に実現
(1)帳票の二枚送りを防止
帳票の二枚送りは未処理帳票の発生要因となり、業務に多大な損失を与える恐れがあります。紙厚の大きく異なる帳票混在時にも紙と紙の間に存在する空気層を検出する超音波式重送検出機構を搭載することにより、二枚送りの防止を可能にしました。
(2)サイズの異なる帳票混在を実現する高度な紙送り機構
帳票の排出制御をスタッカ部に設けるストッパーに代えて、スタッカへの排出口に高速移動する帳票のブレーキ機構を設けました。サイズの大きく異なる帳票の一括混在入力で起き易い小型帳票の崩れや落下などの問題を改善。スタッカへの収容性を大幅に向上します。
4.環境問題に配慮した省エネ指向
年々関心の高まる地球環境問題に配慮し、2007年4月に国際エネルギースタープログラムが定めたスキャナの省エネルギー新基準(スリープモード*1時消費電力:5W以下)を満たします。また、グリーン購入法へも適合しますので、将来的にも安心してご利用頂けます。さらに、製品含有化学物質管理を積極的に推進し、RoHS指令*2に準拠した特定物質の管理を行っています。
*1 スリープモード:電源を実際に切らなくとも一定時間の無動作後、自動的に入る電力節減状態。
*2 RoHS:「Restriction on Hazardous Substances(特定物質使用禁止指令)」の略。電気・電子機器に対する鉛・水銀等の特定有害物質の使用制限に関するEUの指令。
【 新製品の価格・出荷時期 】
製品名:OCRスキャナ「HT-4139」
価格(税込)*:2,530,500円~
出荷時期:2007年8月末
*OCRスキャナ「HT-4139」基本部+OCRソフトウェア「Friendly-OCR」の合計標準構成価格です。
なお、上位PCの価格は含みません。
■他社商品名称等に関する表示
記載の会社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。
■関連情報
OCRスキャナ ホームページ
http://www.hitachi.co.jp/ocr/
以上
(※ 製品画像は関連資料を参照してください。)