東陽テクニカ、周波数の連続測定を可能にした周波数カウンターを発売
とりこぼしなく周波数の連続測定を可能に
スウェーデンPendulum社製 周波数カウンタ”CNT-91型”を発売
株式会社東陽テクニカ(社長:渡辺洋介、東証一部8151、本社:中央区)はこのたび、スウェーデンPendulum社製周波数カウンタ/タイマ/アナライザ”CNT-91型”の販売を開始します。
これまでの周波数カウンタでは、任意に設定する時間毎に連続して測定する際、測定間に『デッドタイム』(数ミリ秒から数マイクロ秒)が発生していました。このデッドタイムの存在により、例えば1pps(1パルス/秒)のパルスを連続して測定する場合でも、1周期計測すると次の1周期は測定できず、連続した測定ができませんでした。
そのため、水晶メーカー等の製造現場では、周波数の安定度(各周期のブレの少なさ)を厳密に解析するのが困難でした。
今回リリースする”CNT-91型”では、測定間のデッドタイムを”ゼロ”にできる周波数/周期の測定を可能にしました。これにより、例えば1ppsパルスの測定ではそれぞれのパルスを1周期毎に正確に測定できます。
また、”CNT-91型”は従来機比2倍の能力となる50ps(ピコセック。1psは1兆分の1秒)シングルショット時間間隔分解能も実現し、より高い周波数の計測も可能となりました。
出 荷 開 始 :2007年8月中旬より
販 売 価 格 :587,000円(税抜)
初年度出荷目標:50台
<CNT-91型の主な特長>
●時間分解能 50ps
●周波数分解能 12桁/秒
●周波数レンジ 0,001Hz ~ 300MHz(基本)
3GHz、8GHz、14GHz、20GHz(オプション)
●測定スピード 250,000測定/秒(3.5Mメモリ)
●GPIB/USB転送レート 2600/秒
●周波数 / 周期測定 測定デッドタイム”ゼロ”、真の連続測定
正確なアラン分散の計算に
●パルス出力 内蔵(0.5Hz ~50MHzで任意にパルス繰り返し周波数
(PRF)を設定可能)
【 ペンデュラム社について 】
Pendulum Instruments社(本社:スウェーデン・ストックホルム)は、社名のPendulum(=振り子)が表すように”時間・周波数の測定”の測定器に特化した、周波数/時間/カウンタ、周波数標準、ワンダーメータなどの専業メーカーで、40数年にわたり蓄積された周波数測定に関するノウハウをもとに常に業界をリードする製品を発表し続けています。その製品は世界各国に輸出され広く使用されています。Pendulum Instruments社に関する詳細情報は、www.pendulum.seをご覧ください。
【 東陽テクニカについて 】
東陽テクニカは昭和28年の設立より「技術と情報」をキーワードに、最先端の「測るツール」を欧米の電子計測器メーカーより輸入し、日本の技術発展に寄与することを使命として、日本の研究者・開発者に提供してきました。「電子技術センター」における修理、校正、技術サポートや自社製品の開発、「テクノロジー インターフェースセンター」で行うお客様向けの各種セミナー・トレーニングなどの取組みは、400人を超える全従業員の8割を占めるエンジニアの技術力に裏付けられています。東陽テクニカはこれからも「テクノロジーインターフェース」の使命を果たすべく努力してまいります。東陽テクニカに関する詳細は、http://www.toyo.co.jpをご覧ください。