独キマンダ、次世代マルチコア・サーバー機能の向上を実現する新技術を発表
キマンダ、業界で最も大容量・高性能な電力効率の高いFB-DIMMを発表
データセンターの省エネ化の促進に貢献
DRAMソリューションのリーディングサプライヤである、キマンダ(Qimonda AG、本社:独ミュンヘン、日本法人:株式会社キマンダジャパン、東京都品川区、代表取締役社長:馬場久雄)は本日、業界初の4ランク8GB DDR2 FB-DIMM(Quad-rank 8GB DDR2 Fully-Buffered Dual-In-Line Memory Modules)を発表しました。
これはサーバーの消費電力を下げつつも、次世代のマルチコア・サーバー機能の向上を実現する技術です。これらの最先端FB-DIMMにより、幅広いキマンダのポートフォリオが更に拡大され、サーバーや高性能コンピュータ・ワークステーションといったアプリケーションからの需要の高まりに、確実な対応を可能にするものです。
キマンダの新しいFB-DIMMは、最高800MHzまで対応しています。800MHz版のFB-DIMMは、年末に市場に登場する次世代サーバーのパフォーマンス向上を実現します。
800MHzモジュールでは、高速レーン毎の帯域幅は4.8Gbit/sとなり、533MHzに比べ50%の増加、667MHzに比べると20%の増加となります。
サーバーメモリのエネルギー消費は通常、サーバーで2番目に多く電力を消費する要素です。キマンダはサーバーメモリのエネルギー効率の向上に取り組み、この新しいモジュールでそれを実現しました。自社研究所で検証した最初のテストでは、一定のメモリ容量に対し、従来のモジュールに比べて最高45%の消費電力削減を実現する著しい検証結果を得られました。
キマンダのコンピューティング部門の上席副社長、Michael Buckermannのコメント
「4ランク8GB FB-DIMMの発表により、キマンダはサーバーおよびハイエンド・コンピューティング市場向けの大容量メモリソリューションのポートフォリオを拡張しました。キマンダは、低電力サーバーアプリケーション用のマルチコアプロセッサをサポートする高性能なメモリへの急速なニーズによって生じる8GB FB-DIMMに対する市場の強い需要を予測しています。」
キマンダは、次世代75nm製造プロセスへの移行に伴い、サーバーメモリモジュール・ポートフォリオ全体の電力効率を更に向上する予定です。現在キマンダは、いかなる性能も損ねることなく、現在の基準より17%減の1.5Vで動作するDDR2コンポーネントを提供しています。これらのコンポーネントを利用して、キマンダは新しいFB-DIMM製品をはじめとする、低電力DDR-2に基づくサーバーメモリ・ソリューションをサポートしています。
4ランク構成は、FB-DIMMのデータ・トラフィック・ディレクターの役割を果たす、キマンダで設計・製造されたAMB(Advanced Memory Buffer)チップにより実現されます。4ランク FB-DIMMにより、メモリへの電力割り当てを維持または削減しながら、トータルなメモリモジュールの容量を拡張することができます。これは節電、およびメモリチャネルの待ち時間の削減に貢献します。低動作電圧、および4ランクFB-DIMMにより、新しいモジュールを使用し、大幅な消費電力の削減が可能となります。
キマンダは、自社でDRAM、AMBチップの製造能力を保有する唯一のメモリサプライヤーとして、業界基準の熱および電気的性能における目標を満たしながら、標準パッケージに8GBメモリ容量を組み込むための革新的な手法を開発することができます。
キマンダのFB-DIMMは、2ランク 構成の1GB、2GB、4GB、および4ランク構成の2GB、4GB、8GBバージョンでご利用いただけます。全てのFB-DIMM製品は最高800Mbpsまでのデータ転送速度に対応し、Jedec基準の1.8V、または業界目標の低電力1.5Vで動作します。4ランク 8GBモジュールの最初のサンプルは、既に主なパートナーへ提供さ
れ、検証・テストが行われています。
キマンダのFB-DIMM製品に関する更なる詳細な情報については、下記をご参照ください:
http://www.qimonda.com/computing-dram/ddr2/fully-buffered-dimms.html
【キマンダについて】
キマンダ(Qimonda AG、本社:独ミュンヘン)は、PCメーカーおよびサーバーメーカー向けDRAM製品のリーディングサプライヤです。独インフィニオンテクノロジーズのメモリ部門分社に伴い2006年5月1日に設立され、同年8月9日にニューヨーク証券取引所に上場しました。キマンダの2006会計年度の売上高は38.1億ユーロで、世界全体の従業員数は12,000人です。3大陸に5つの300ミリ生産拠点を有しており、ドレスデンの研究開発センターを筆頭に5つの主要な研究開発施設をグローバルに展開しています。キマンダは、PCメーカーおよびサーバーメーカー向けDRAM製品のリーディング・サプライヤであるとともに、現在はグラフィックス、モバイルおよびコンシューマ分野向けの省電力トレンチ技術にも重点を置いています。詳細についてはwww.qimonda.jpをご参照ください。
*このリリースは、独キマンダ社が発表したリリースの日本語訳です。
原文(英語版、ドイツ語版)は、ドイツ本社のホームページに掲載されています。