新日軽、耐候・耐食性を兼ね備えた表面処理技術「フッ素プレミアムコート」を開発
独自の表面処理技術による高機能塗膜
フッ素プレミアムコート(仮称)を新開発(特許出願中)
新日軽株式会社[本社:東京都江東区南砂2-7-5 社長弘永眞人]は、優れた耐候性と耐食性を兼ね備えた新しい表面処理技術「フッ素プレミアムコート(仮称)」を8月1日より発売いたします。
地球環境保全のため「省エネ」「CO2削減」が叫ばれるなか、風雨にさらされる建築物の外装にはメンテナンス・クリーニングなど、ライフサイクルコスト削減のための“高耐久性能”が求められています。
表面処理技術で他社と一線を画し、独自開発を推し進める当社では、以前より「フッ素電着」で市場に高い評価をいただいてまいりました。数々の高層建築物や公共施設で実績のある、この技術を、昨年開発した高耐候「プレミアムコート」に応用し、“耐候性”に加え“耐食性能の向上”をテーマにしたワンランク上の高機能な表面処理技術として新規開発いたしました。
今開発の技術を外装塗膜の劣化の要因となる酸性雨や塩害などの自然界のより過酷な環境下においても優れた耐候性・耐食性を発揮する独自の技術として、耐久性を要する高層建物や公共施設、また塩害が懸念されるウォーターフロントの建物、工業地帯などに提案ならびに営業展開を図っていきます。
<塗膜の特徴と概念図>
※ 関連資料参照
【 「フッ素プレミアムコート(仮称)」の主な特徴 】
◇アルミ本来の意匠性を損なわない優れた表面処理技術と高い耐食性
・当社の「フッ素プレミアムコート(仮称)」はアルミ本来のクリアーな質感を損なうことのない優れた電着塗膜です。
・塗膜に耐久性の高いフッ素を配合することにより、塗膜に滲入する劣化因子(紫外線、酸性雨、SOX〔硫黄酸化物〕、NOX〔窒素酸化物〕など大気汚染物質、塵埃、NaCl〔海塩粒子〕など)から表面仕上げをガードする独自の電着技術を採用しています。
※NOXは大気中に含まれる物質で、外装仕上げ材として多用されるアクリル塗膜の劣化に著しく影響を及ぼします。
◇耐久性は一般塗膜に比べ約3倍、高耐候電着塗膜に比べても約1.5倍が期待できます。
(当社比)
◇メンテナンスの負荷を軽減し、建物のライフサイクルコスト低減に貢献
・耐久性・耐候性が向上し、従来塗膜に比べクリーニングなどのメンテナンス負荷の軽減に貢献します。
◇主な仕様
呼称 フッ素プレミアムコート(仮称)
表面処理 陽極酸化塗装複合皮膜(JIS H 8602)
膜厚 皮膜9μm+塗膜7μm または12μm
色 シルバー系、ステン系、ブロンズ系、ブラック系
▽発売日 8月1日~