いすゞ、小型トラック「エルフ」のCNG(圧縮天然ガス)車をフルモデルチェンジ
いすゞ エルフ『CNG‐MPI車』をフルモデルチェンジ
~排出ガス性能の更なる改良とディーゼル車比同等以下の運行コストを実現~
いすゞ自動車株式会社(社長:細井行、以下いすゞ)は、小型トラック「エルフ」のCNG(圧縮天然ガス)車をフルモデルチェンジし、7月9日より全国一斉に発売します。
エルフCNG車は平成5年大臣認定車としての登録から数え、本年4月に累計登録台数が1万台を突破し、平成18年度はCNG車の小型トラック市場で79%の高シェア(自社調べ)を獲得するなど、日本国内でもっとも多く走るCNG車としてお客様よりご好評を戴いております。
今回のモデルチェンジでは、平成17年排出ガス規制(新長期排出ガス規制)に適合した4.6リットルのCNGエンジン「4HV1」に更なる改良を加え、規制値に対し、NOx85%・NMHC75%低減し、現在販売されているトラックの中で最もクリーンな排ガス性能を達成しました。また、CNG車としては初のアイドリングストップ&スタートシステムを標準装備(※1)し、燃費向上とCO2削減に加え、1回の充填での航続距離の延長も可能としました。
価格面では、更なるCNG車の普及を加速させる為、ディーゼル車との差額を表す、改造費(※2)を従来比△14万円の98万円にまで削減しました。国やトラック協会の車両購入補助や税制優遇などを受けた場合、ディーゼル車同等の価格での導入が可能となり、燃料代も天然ガスは軽油比安価に購入出来ることから、ディーゼル車比同等以上の経済性が期待できます。
大気汚染・地球温暖化への対策が世界規模で問われる中、輸送をとりまく環境においても、地球環境保全への対応が求められています。いすゞでは、地球環境保全に対応する為、低公害車の開発、普及に早くから積極的に取り組んできました。
なかでも、石油代替エネルギーである天然ガスを燃料とするCNG車は、PMをほとんど排出せず、また、CO2の排出量も低いことから、環境に配慮した輸送ツールとして期待されています。
いすゞは、今後も低公害車の開発、普及を推進し、環境に配慮した商用車を提案していきます。
※1 STグレードはオプション設定。
※2 ベースとなるディーゼル車との差額。燃料供給装置、エンジン、ボンベ、ガス配管などが違い、価格差となる。
主な変更概要は以下のとおりです。
【 エンジン 】
・4.6リットルの4HV1型エンジンは、クラストップの最高出力96kW(130PS)と最大トルク353N・m(36.0kg・m)を実現し、動力性能と燃費性能を高いレベルで両立しています。
・「平成17年新長期排出ガス規制」(新長期排出ガス規制)から、NOxを85%、NMHCを75%低減し、クリーンな排出ガス性能を追及しました。
・国土交通省「低排出ガス認定 平成17年基準NOx10%低減レベル」を取得しています。
*スペックなど詳細は添付資料をご参照ください。
【 装 備 】
・CNG車で初めてアイドリングストップ&スタートシステムを標準装備(※1)しました。燃費の向上を図るとともに、1充填あたりの航続距離延長に貢献します。
・ABSを標準装備し、安全性を向上しました。
・マニュアルトランスミッションの進化形であるスムーサーE シリーズを発展・改良した、スムーサーExを搭載しました。スムーサーExはマニュアルトランスミッションをベースとしたいすゞ独自のイージードライブシステムで、自動変速とシーケンシャルマニュアル変速を実現し、今後ますます増加すると予測されるAT限定免許で運転可能なトランスミッションです。
・1ナンバー普通車用に専用設計されたハイキャブを新規設定しました。従来のハイキャブに比べ、本体幅が75mm拡大し、都市型配送車に最適な車両サイズや架装を可能にしました。
・18年12月に発売しました新型エルフ同様、内外装を一新し、無駄を省いた機能的なデザインとしました。
<参 考>
【目標販売台数】 エルフCNG車 1,800台/年
【エルフCNG 東京地区希望小売価格】
※添付写真はNFG-NMR82AN-HE6AY-C
車 型:NFG-NMR82A N-HE6AY-M
エンジン:4HV1
最大積載量:2.0トン
主な仕様:キャブ付きシャシMT車
東京地区希望小売価格(消費税抜):4,154,000円
東京地区希望小売価格(消費税込):4,361,700円
詳細情報 『エルフCNG‐MPI車』ページはこちら
http://www.isuzu.co.jp/product/elf/cng/index.html