三洋半導体、超小型RGBカラーセンサ「LV0130CS」を開発
世界最小パッケージ どんなセットにもらくらく搭載
超小型 RGBカラーセンサの開発
製品名 LV0130CS
サンプル出荷 2007年7月
生産計画 2007年末から 5万個/月
サンプル価格 500円
三洋半導体株式会社は、オプトデバイス用チップサイズパッケージ(OD-CSPTM ※注1)技術を使い世界最小※注2サイズを実現したRGBカラーセンサLV0130CSを開発いたしました。
カラーセンサは、受光した光を赤(R)、緑(G)、青(B)それぞれの色信号別に検出し、その検出強度を外部に電気信号として出力する半導体素子で、液晶ディスプレイ用バックライトとして使用が広がり始めたRGB LEDバックライトの「ばらつき」や「色ずれ」補正用として、またLED照明やRGBレーザ光源のプロジェクタの色調整用として、その市場の拡大が期待されています。
本製品は世界最小のサイズに加え、B級アンプ採用によりIcc(Typ)=0.17mA(遮光時)という低消費電流を実現。従来のカラーセンサでは実装サイズや消費電力の制約から対応できなかった用途への適用を可能としました。
当社は、「Think GAIA」ビジョンのもと、快適空間をつくり出す機器開発を支え、環境保全に貢献する半導体製品を提案してまいります。
※注1:OD-CSP(Optical Device Chip Scale Package)「OD-CSP」は三洋半導体株式会社の商標です。
※注2:2007年7月現在
◆主な特長
1.世界最小 超小型パッケージ
・外形寸法:2.57mm×1.79mm、厚さ0.6mm
2.低消費電流
・遮光時Icc(Typ)=0.17mA、スリープ時Icc(Max)=5uA
3.ワイドなダイナミックレンジ
・0~Vcc-0.3V
I.概要
現在、液晶表示装置を備えた電子機器のバックライトとしては、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp:冷陰極蛍光ランプ)が専ら使用されていますが、色再現範囲の広さや長寿命、さらに環境負荷物質である水銀を含まないなどの長所を備えたRGB LEDバックライトの使用が、LEDの価格低下もあいまって、広がり始めています。しかしLEDの個体差、また同一の素子であっても温度上昇や経時による輝度の変動が、結果として画面に色ずれを生じさせるという問題があるため、色ずれを検出し、補正するためのカラーセンサの使用が必要となります。
本製品は、省電力B級電圧出力増幅アンプを備えたフォトダイオード(カラーフィルタとIRカットフィルタ内蔵)を、当社がCCDカメラモジュールで培ったオプトデバイス用チップサイズパッケージ(OD-CSPTM)に収めることで、実装スペースの極小化と消費電力の低減を同時に実現。LCDテレビ、RGBレーザ光源のプロジェクタ、産業用色測定機器からRGB LEDによる照明装置など、様々なセットへ高度な色補正技術の搭載が可能となりました。
II.特長
1.世界最小 超小型パッケージ
光デバイスに最適な三洋独自のOD-CSPTMの採用により、2.57mm×1.79mmのサイズを実現しました。
2.低消費電力B級アンプによる低消費電力設計。
遮光時Icc(Typ)=0.17mA、スリープ時Icc(Max)=5uA
3.ワイドなダイナミックレンジ0~Vcc-0.3V
後段のA/Dコンバータと同じ電源電圧での使用が可能となります。
4.良好な入出力リニア特性(1%)
RGBの各光強度に対する調整(制御)が容易に行えます。
※参考資料を参照
5.外付けI/V変換抵抗による、温度ドリフトとバラツキの少ない感度
セット側での余裕度の見積もりを容易にし、システム設計への負荷を減らします。
6.ゲイン切り替え(x6)機能付き電圧出力増幅アンプ
光入力に対する出力特性が広く得られ、システム制御が容易になります。
7.RGBカラーフィルタおよびIRカットフィルタ搭載
カバーガラス自体にフィルタを貼付することで、0.6mmという超薄型を実現しました。
III.仕様
電源電圧範囲 1.8~5.5V
動作周囲温度 -10~75℃
最大感度波長(参考値) λbp=470nm
λgp=540nm
λrp=620nm
光出力電圧(ゲインHigh) Vgb=900mV/uW
Vgg=1100mV/uW
Vgr=1500mV/uW
<お問い合わせ先>
◆お客様からのお問い合わせ先
三洋半導体株式会社 ミックスドシグナル事業本部
汎用MS事業部 開発企画部
〒370-0596 群馬県邑楽郡大泉町坂田1-1-1
TEL:0276-61-8107 FAX:0276-61-8730