日本テクトロニクス、コンプライアンス・テスト・ソフトのアップグレード版を販売開始
テクトロニクス、HDMIコンプライアンス・テスト・スペシフィケーション(CTS)1.3b対応のソフトウェアを発表
日本テクトロニクス株式会社(取締役社長 鈴木 有國 TEL 03-6714-3111)は、本日、HDMIコンプライアンス・テスト・スペシフィケーション(CTS)1.3bに対応する、コンプライアンス・テスト・ソフトウェアTDSHT3のアップグレード版の販売開始を発表しました。これにより、テクトロニクスのTDSHT3ソフトウェアは、最新版のCTS1.3b仕様書に基づくすべてのHDMIコンプライアンス・テスト手法に対応することとなります。テクトロニクスは、今回のTDSHT3のアップグレードにより、最も充実した、費用効率の高いHDMI 1.3bコンプライアンス・テスト・スイートをお客様に提供できるようになりました。
テクトロニクスは、リアルタイム・オシロスコープやサンプリング・オシロスコープ、信号ジェネレータ、差動プローブ、テスト・フィクスチャなどを使用した、CTS 1.3bに基づく物理層コンプライアンス・テスト・ソリューションへの対応が可能となりました。TDSHT3は、テクトロニクスのオシロスコープに内蔵されるHDMIコンプライアンス・テスト・ソフトウェアです。このソフトウェアを使用して、クローズド・ループ・メカニズムの中で信号ジェネレータを制御し、HDMIコンプライアンス・テストに必要となる複雑なケーブル試験やシンク機器テストを自動的に実行します。
HDMI 1.3は、DVDプレーヤや高精細(HD)テレビ、最新のゲーム機などといったHD機器のデファクト・スタンダードになっている仕様として、これまでで最大となる性能向上を実現しました。最新の高精細AV技術に関する規格を定めたHDMI 1.3に対応する製品は、2006年後半から市場に出始め、2007年も引き続き多くの製品が投入される見込みです。
HDMIライセンシング LLCの社長であるレスリー・チャード(Leslie Chard)氏は、「HDMI CTS 1.3bへ確実に準拠し、最終的にHDMI CTS 1.3に対応する優れた製品を開発するためには、高品質のテストや計測機器、ソリューションが必須です。テクトロニクスは、過去数年にわたってHDMIテスト・ソリューションを提供しており、HDMIを採用したお客様に対して、当社製品の優れた価値を実証してきました。さらに、今回TDSHT3をアップグレードしてCTS 1.3bに対応したことにより、テクトロニクス製品の伝統的な品質や責務を維持することが可能となりました。これにより、お客様に対して重要な付加価値も提供できることになります」と述べています。
HDMI CTS 1.3bに対応したテクトロニクスの完全なテスト・ソリューションは、家電メーカや半導体メーカ、ケーブル・メーカの設計者やテスト・エンジニア向けに提供される、高性能ハードウェアとソフトウェアで構成されています。HDMI CTS 1.3bテスト・ソリューションには、リアルタイム・オシロスコープの新製品である「DPO70804型」や、TDSHT3 HDMIコンプライアンス・テスト・ソフトウェアの新バージョン3.3.1、TDR(時間領域反射法)測定用のサンプリング・オシロスコープ「DSA8200型」(80E03型、80E04型モジュール付き)、データ・タイミング・ジェネレータ「DTG5334型」(DTGM30型モジュール付き)、差動SMAプローブ「P7313SMA型」などの重要な機器やソフトウェアが組み込まれています。また、シンク・テストに使用する場合は、任意波形ジェネレータ「AWG7102型」、任意波形/ファンクション・ジェネレータ「AFG3102型」とDTGM32型モジュールの組み合わせ、任意波形ジェネレータ「AWG710B型」とDTGM32型モジュールの組み合わせの中から選択が可能です。IConnectソフトウェアと「DSA8200型」を組み合わせると、最も費用効率が高く革新的なTDRテスト性能が発揮され、ベクトル・ネットワーク・アナライザ(VNA)をベースとしたセットアップに代わる、費用効率の高い新しいテスト性能を実現することも可能です。
◆HDMI 1.3について
日立、松下(パナソニック)、フィリップス、シリコンイメージ、ソニー、トムソン、東芝のHDMI設立メンバーは、2006年6月、高精細デバイス向けのデファクト・スタンダードとなっている同規格のインタフェースにおいて、これまでで最大となる性能向上を実現したHDMI 1.3を発表しました。HDMI 1.3は、HDMIの帯域を2倍以上に拡大すると同時に、Deep Color技術、拡張された色域、新デジタル・オーディオ・フォーマット、自動AV同期機能(「lip sync」)の他、オプションとして小型コネクタ(デジタルカメラやデジタルビデオ等の携帯機器向け)に対するサポートを新たに追加しました。
◆HDMIについて
HDMIは、家電業界主導で策定された、初めてかつ唯一の非圧縮オール・デジタルAVインタフェースです。HDMIは、セットトップ・ボックス、DVDプレーヤ、AVアンプなどのオーディオ/ビデオ・ソースと、デジタルTV(DTV)などのオーディオ/ビデオ・モニタとの間を1本のケーブルでつなぐインタフェースを提供します。これにより、極めて明瞭なオール・デジタルの音声とビデオ信号を1本のケーブルで伝送できるため、配線が大幅に簡素化されるとともに、消費者に最高品質のホームシアター体験を提供することができます。
【テクトロニクスについて】
テクトロニクスは、計測およびモニタリング機器メーカとして、世界の通信、コンピュータ、半導体、デジタル家電、放送、自動車業界向けに計測ソリューションを提供しています。60年以上の信頼と実績に基づき、お客様が、世界規模の次世代通信技術や先端技術の開発、設計、構築、ならびに管理をより良く行えるよう支援しています。米国オレゴン州ビーバートンに本社を置くテクトロニクスは、現在世界19か国で事業を展開しています。詳しくは、 www.tektronix.com をご覧ください。
※日本テクトロニクスは、米テクトロニクスの100%出資の日本法人です。詳しくは、会社概要( http://www.tektronix.co.jp/Corporate/index.html )をご覧ください。
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