野村証券、株式を担保とした融資サービス「コムストックローン・野村證券」など開始
野村證券、株券を活用したサービス・ラインナップを拡大
野村證券株式会社(以下「野村證券」、執行役社長兼CEO:古賀信行)は、7月2日から開始した事前登録型株式等貸借取引(愛称「株式得とく登録」)※に加え、7月23日から、株式を担保とした融資サービス(以下、「コムストックローン・野村證券」)及び担保株券管理サービスを開始すると発表した。
野村證券はこれらのサービスの提供を通じて、お客様の利便性向上を図るとともに、株券預託の促進を目的として、売買以外の株式関連サービスのラインナップの充実を図る。
【「コムストックローン・野村證券」のサービス内容】
コムストックローンとは、大阪証券金融株式会社(以下「大証金」、取締役社長:堀田隆夫)及び株式会社ジェーシービー(以下「JCB」、代表取締役兼執行役員社長:高倉民夫)が共同で開発した証券担保カードローン(名称「コムストックローン+カード」)のサービス。
大証金が融資主体者となり、24時間受付のインターネット及び電話による振込融資に加え、ローン専用カードにより、JCBが提携する約9万台のCD・ATMでの現金引出も可能。当面はインターネットを通じた案内により、お客様と大証金の間で、直接手続きいただくことを予定している。サービスの概要は以下のとおり。
1.利用対象:
野村證券に口座を開設している20歳以上70歳未満の個人
※大証金による審査、その他諸条件により利用できない場合がある。
2.融資額:
1万円~900万円
3.契約期間:
1年(更新可能)
4.資金使途:
自由
5.融資利率:
年率6.0%(2007年7月現在)。なお、スタートキャンペーンとして、2008年4月10日までは0.3%優遇し、年率5.7%
※金融情勢の変動などにより変更する場合がある。
6.担保:
お客様が野村證券に預けている株式に担保権を設定
7.融資方法:
<1>全国約9万台のJCB提携金融機関・コンビニエンスストアのCD・ATMからの引出し
<2>届出金融機関口座への振込(当日または翌営業日)
8.返済方法:
<1>毎月1万円を口座振替
<2>随時返済(ATMへの入金、振込返済、野村證券の預り金・MRFからの振替)
<3>売却返済(担保を売却した場合の売却代金を返済に充当)
【「担保株券管理サービス」の内容】
金融機関が融資の担保として保管する株券、事業会社が取引代金等の担保として保管する株券については、2009年の株券電子化後は、株券そのものを保管しても担保権を保全できないことになる。今後、担保権が設定された株券を証券会社に預託して、管理を委託する会社が増えることが予想される。サービスの概要は以下のとおり。
1.質権者である金融機関等の口座を、融資等の契約1つにつき1つずつ開設し、その口座で担保株券を保管することで、質権を維持する。
2.質権者への報告は、上記口座の情報を統合して行う。
3.株主情報の管理・割当株式の受取りのために、株券を差入れている設定者の口座も開設するので、現在と同様に、議決権や配当金は設定者に付与・交付される。
※ご参考:事前登録型株式等貸借取引(愛称「株式得とく登録」)
1.保護預りされている株式等について、簡単な登録手続きをするだけで、毎月、登録料が受取れるサービス。
2.保有株式などの中から、野村證券に貸出し(野村證券が借入れ)してもよい銘柄・数量等を申込む。
3.下記の2コースの中から銘柄・数量ごとにコースを選択。
<1>登録料優遇コース
決算期等の基準日をまたいで野村證券が借入れることを認めるコース。決算日等をまたいで借入れを行った場合、配当金の代わりに配当金相当額を野村證券が支払う。また、この場合は株主優待を受取れない。登録料の料率は年率0.01%(2007年7月現在)。
<2>優待受取コース
決算期等の基準日をまたいで野村證券が借入れることがないコースで、配当金や株主優待を受取ることが可能。ただし、料率は年率0.001%(2007年7月現在)であり、<1>の登録料優遇コースより低い率となっている。
以上