信越化学、福井県にレア・アースの分離精製工場を建設
レア・アース分離精製工場の新設について
信越化学工業株式会社(本社:東京、社長:金川千尋)は、福井県坂井市三国町(テクノポート福井)にレア・アースの分離精製工場を建設することを決定いたしました。
信越化学は、昭和40年代から福井県の武生工場(越前市)でレア・アースとこれを原料とするレア・アースマグネットを一貫生産してまいりました。近年、レア・アースマグネットの主流を占めるネオジムマグネットはハイブリットカーのモータ向けや省エネエアコンのコンプレッサモータ向けなどに需要が急拡大し、これに応えて生産を拡大してまいりました。
しかし、武生工場では生産設備増強の余地が少なくなって来たため、一連の事業拡大を図ることが可能な新立地を福井県内で慎重に検討した結果、武生工場と一体運営できる近さで、産業基盤が整備されているテクノポート福井に進出し、レア・アースの分離精製工場を建設することを決定致しました。
1.取得用地
福井県有地 48,386m2
チヨダウーテ株式会社 14,106m2 ・・・(注)
合計 62,492m2
(注)チヨダウーテ株式会社様より近く譲渡を受ける予定です。
2.投資概要
(1)設備
レア・アースマグネットの原料となる、レア・アースの分離精製設備、及び、排水処理設備等の付帯設備。
・生産能力:レア・アース酸化物 1,000トン/年
・建屋 :延べ面積 1,500m2
(2)投資金額
土地(前出)…………………10億円
建屋・機械・設備等…………10億円
合計 20億円
(3)工期
2007年8月~2008年2月(予定)
(4)人員
40名程度
3.将来計画
未使用用地には、今回と同様のレア・アースの分離精製設備の増設や、川下に当たるマグネット製造工程等の設備の建設を想定しておりますが、いずれも今後の景気や市場の動向に大きく影響を受けるため、現時点では、投資額や実施時期について具体的に策定した計画はございません。
●立地位置図
(※ 関連資料を参照してください。)