gooリサーチ、「内部統制とIT組織」に関する調査結果を発表
gooリサーチ結果 (No.154)
「内部統制とIT組織」調査結果
~ まだまだ不十分なIT全般統制 ~
国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供するNTTレゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和才 博美)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田中 將介)は、「gooリサーチ」登録のビジネスモニターを対象に「内部統制とIT組織」調査を実施しました。
< 総括 >
日本版SOX法対応のうち、主にIT全般統制にかかる準備状況について、上場企業の係長以上の方に自社の状況に関して調査を実施しました。文書化等の内部統制の準備は進んでいるようですが、IT全般統制、特にITガバナンスやIT組織の整備が従来から比べても進化したとは言えない状況のようです。
内部統制を実際に運用して行くにあたって、IT統制面で不安があることが明らかになりました。
< 調査結果のポイント >
(1)コンプライアンスに関する関心や意識は向上している
(2)IT組織の人材について、各種スキル標準の認知や導入も進んでいる。一部の報道でIT人材のモチベーション低下が叫ばれたことがあったものの、特に低い水準とは言えない。
(3)内部統制以前のITガバナンスへの取り組みが、上場企業であっても、まだ整備されていないということがわかった。例えば、「CIOという立場の人間はいない」という回答が49.2%と半数を占めている。
(4)内部統制の取り組み状況で、「未だ取り組んでいない」、「わからない」を除いた、743名に、財務報告に係る内部統制の文書化を行うにあたって、どのようなアプリケーション(ソフトウェア)を導入しているかを尋ねた。
約半数の410名(全体の55.2%)が「ワード、エクセル、パワーポイント、VISIO等、汎用性の高いOAアプリケーションで作業している」と回答している。内部統制向けの専用のアプリケーション(文書化又は評価作業で用いるアプリケーション)を導入している企業は全体の約3割となっている。
《 補足 》
(*1)【 gooリサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える 「gooリサーチ・モバイル」モニター(6.7万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(4.3万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(3.5万人)を含め、149万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれも2007年7月現在)
注:「ワード」「エクセル」「パワーポイント」「VISIO」は、米国および他の国々で登録されたマイクロソフト社の商標です。
その他、記載されている商品名は、各社の商標および登録商標です。