日本TI、高い柔軟性を持つ新型クロック・ジェネレータ・ファミリを発表
日本TI、業界で最も高い柔軟性を持つ3.3V、2.5V、1.8V動作の新型クロック・ジェネレータ・ファミリを発表
コンシューマ・アプリケーションのデザインを容易にする1~4個のPLL内蔵の低ジッタ製品
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、高いプログラマビリティを備え、1個~4個のPLL(フェーズロック・ループ)を内蔵し、単一の入力周波数から最高9個のクロック出力を発生するクロック・ジェネレータ製品ファミリ、『CDCE9xx』および『CEDEL9xx』を発表しました。これらの製品はシステム内に組み込んだままの状態で、それぞれの出力を最高230MHz(メガヘルツ)までの任意の周波数に設定できます。これらの特長によって消費電力の低減、製品開発期間の短縮、システムの設計変更なしでクロック回路を容易にアップグレードできる柔軟性など、数々の利点をシステムに提供します。これらの利点によって、IPセット・トップ・ボックス、電話などのほか、デジタル・テレビ、ストリーミング・メディア、プリンタ、ナビゲーション・システムなどのデジタル・メディア・システムおよびポータブル機器をはじめとする広範囲のコンシューマ・アプリケーションのコスト低減に役立ちます。本件の詳細に関しては http://www.tij.co.jp/CDCE949-pr(日本語) から参照できます。
今回発表された『CDCE9xx』および『CEDEL9xx』クロック・ジェネレータ・ファミリは60ps(ピコ秒、代表値)と非常に低いジッタ特性を備えたPLLを1個~4個内蔵しています。『CDCE9xx』は2.5V(ボルト)または3.3Vの出力を、また『CECEL9xx』は1.8Vの出力を提供することから、ポータブル機器に必要な低消費電力の機能を実現できます。各PLLはSSC(スプレッド・スペクトラム・クロッキング)をサポートし、EMI(Electro-Magnetic Interference、電磁干渉妨害)を低減することでEMC(Electro-Magnetic Compatibility、電磁環境適合性)性能も満たします。
『CDCE9xx』および『CEDEL9xx』はI2CインターフェイスおよびEEPROMを使用し、システム内に組み込んだままの状態でプログラムおよびカスタマイズする機能をはじめ、様々なプログラマブルの選択肢を提供します。ファミリ内で実装面積およびピン接続の互換性を提供することで、設計時のクロック出力数の増減にも容易に対応できます。この新型クロック・ジェネレータ・ファミリによって、水晶、発振回路、バッファ、PLL回路などのシステム構成部品を一個のデバイスに置き換えることができ、システムの設計をさらに簡素化できます。
『CDCE9xx』および『CEDEL9xx』は、デジタル・プロセッサ、オーディオDAコンバータやコーデック、イーサネット・コントローラやUSBコントローラなどを駆動するために必要なあらゆるオーディオ、ビデオ、プロセッサまたはインターフェイス用のクロックを発生するとともに、TIのDaVinci(TM)テクノロジー搭載プロセッサでの使用にも最適化されています。オンチップのVCXO(電圧制御水晶発振器)によって、異なるデータ・ストリーム間の周波数同期も実現できます。
TIではコンシューマ、通信およびメモリ・アプリケーション向けに広範囲のPLLベースまたは非PLLベースのタイミング・サポート・デバイスを供給しています。TIの包括的なクロック製品ラインの詳細、ならびに『Clocks and Timers Selection Guide』に関しては、 http://www.ti.com/clocks(英文) から参照できます。
●『CDCE9xx』および『CEDEL9xx』クロック・ジェネレータ・ファミリ
(※ 関連資料を参照してください。)
●供給と価格について
『CDCE949』は現在出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは24ピンTSSOPです。ファミリ内のその他のデバイスは2007年内に供給開始の予定で、パッケージは20ピン、16ピン、14ピンTSSOPです。ファミリ・デバイスの性能を評価できるEVM(評価モジュール)も供給されます。
ハイパフォーマンス・アナログ製品に関する情報は、インターネットでも発信しています。( http://www.tij.co.jp/analog )
※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。
【テキサス・インスツルメンツおよび日本テキサス・インスツルメンツについて】
テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は、グローバルな半導体企業であり、デジタル家電、ワイヤレス市場などに向けたDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)とアナログICを中核とするトータル・ソリューションを提供しています。そのほか、教育関連テクノロジーを展開、世界25ヶ国以上に製造・販売拠点を持っています。
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は、テキサス・インスツルメンツの子会社で日本市場における大手の外資系半導体サプライヤです。資本金は217億5,000万円です。大分県日出、茨城県美浦に生産工場があり、茨城県つくばと神奈川県厚木にテクノロジー・センターがあります。TIに関する情報はインターネットでも発信しています。
<読者向けお問い合わせ先>
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
プロダクト・インフォメーション・センター(PIC)
URL:http://www.tij.co.jp/pic/
以上
(※ 参考画像、クロック・ジェネレータ・ファミリは関連資料を参照してください。)