ソフトバンクテレコムと三菱マテリアル、NHKにハイビジョンIP伝送用のインターネット回線を提供
日本放送協会のハイビジョンIP伝送用に
VPN技術「L2Connect」を組み合わせたインターネット回線を提供
ソフトバンクテレコム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:孫 正義、以下 ソフトバンクテレコム)と三菱マテリアル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井手 明彦、以下 三菱マテリアル)は、VPN技術「L2Connect」※を組み合わせたインターネット回線を日本放送協会(以下 NHK)へ提供しました。これによりNHKは、セキュリティを確保しながら、機動力のあるハイビジョンIP伝送が可能となり、小型のエンコーダと組み合わせることで、容易にリアルタイムな中継映像配信ができる環境を整えました。昨年から開始した検証実験の後、本年4月からは「つながるテレビ@ヒューマン」において段階的にIP中継の運用範囲を広げています。
※「L2Connect」とは、様々なPCやWindows携帯、拠点を安全に繋ぐことを目的として、三菱マテリアルが独自に設計・開発を行ったソフトウェアVPN製品です。ビジネスに安心して使用できるように、高い安全性と安定性、簡単な操作性を兼ね備えております。
●背景
NHKでは、経済性・機動性を確保した回線のニーズがありました。インターネット網を利用した安価でありながら、セキュリティをも確保したIP回線を採用することで、現場と放送センターとを接続する小回りの効くシステムを検討していました。これにより、自在なカメラ操作とIP網を使用した映像・音声伝送を組み合わせることで、番組演出の自由度をひろげることができるようになります。
●サービス内容
NHKの要望に応えるため、三菱マテリアルのソフトウェアVPN技術である「L2Connect」とソフトバンクテレコムのインターネット回線を組み合わせ、セキュリティを確保した映像用伝送回線を提供することとなりました。NHKが本回線を採用したポイントは、以下の通りです。
(1)生放送を含めた実用に耐えられる信頼性と安定性、(2)高度な認証・暗号化技術に基づく安全性、(3)ソフトウェアで実現可能になる機動性、(4)レイヤ2技術がもつ既存システムとの親和性、(5)インターネット回線を利用する経済性・利便性
まず、NHKにソフトバンクテレコムが回線を敷設し、「L2Connect」の検証環境を整えることから始まり、昨年から開始した検証実験の後、2007年4月より実際に、「つながるテレビ@ヒューマン」で使用されています。IP中継機材の構成を含めたイメージ図は、別紙の通りです。
●今後の展開
「つながるテレビ@ヒューマン」でのIP中継実績をもとに、今後はさらに多元中継を含めたソリューションを開発し、両社の持つ通信技術を用いて新しい時代の放送を支えて参りたいと考えております。
以上
<別紙>IP中継機材の構成を含めたイメージ図
(※ 関連資料を参照してください。)