三菱レイヨン、炭素繊維の生産能力増強のため2,700t/年の焼成ラインを建設
炭素繊維の生産能力増強について
三菱レイヨン株式会社(本社:東京都港区、社長:鎌原 正直)は、炭素繊維市場の本格的な拡大期に備えるため、2,700トン/年の焼成ラインを建設することを決定しました。詳細は以下の通りです。
記
生産場所:大竹事業所(広島県大竹市)
生産能力:2,700トン/年
生産品 :産業用途を主体とした高性能レギュラートウ
稼働予定:2009年 第4四半期(10月~12月)
投資額 :約120億円
【 背 景 】
三菱レイヨングループは、原料であるANモノマーから、プレカーサー、レギュラートウ、プリプレグ、更にゴルフシャフト等の加工品まで一貫生産を行っているPAN(ポリアクリロニトリル)系炭素繊維の主力メーカーです。
炭素繊維は、スポーツ・レジャー用途をはじめ、航空宇宙関連用途や様々な産業分野で市場を着実に広げてきました。需要はそれにともない順調に拡大を続け、2010年には45,000トンを超える市場になると予想されます。今後、圧力容器、風力発電翼等産業用途の一層の成長や、自動車関連の新市場の立ち上がりを前に、本格的な需要拡大に向けて供給体制を整えることが急務となっています。
このような状況下、当社グループは、豊橋事業所で生産能力2,200トン/年の焼成ラインを2007年5月に稼働させたところですが、更に大竹事業所で生産能力2,700トン/年の焼成ラインを建設することを決定いたしました。
今回の大竹事業所での建設は、豊橋事業所への生産場所の集中を防ぎ、リスク分散させること、炭素繊維の原料であるプレカーサー(アクリル繊維)の工場があり物流の効率化となること、および将来の更なる増設を見据えた基盤を作ることなどがその理由です。
【 三菱レイヨングループの炭素繊維生産能力 】
添付資料をご参照ください。