学研、中国の大手出版社と北京市に幼稚園向け教材販売などの合弁会社を設立
中国大手出版社と合弁会社設立
まず、幼稚園市場に本格的な進出
学習研究社(東京・大田区 遠藤洋一郎社長 以下学研)は、中国青年出版総社(中国・北京市 張景岩社長 以下中青)と共同で、合弁会社を北京市に設立することになりました。社名は「北京中青学研教育科技発展有限公司」とする予定です。
中青は、中国最大手の出版社の一つで、特に青少年向けの雑誌、書籍の売上高では中国最大です。今回は、学研、中青及び中青の関係会社である北京中青雄獅数碼伝媒科技有限公司(中国・北京市 張景岩社長 以下中青雄獅)との3社による合弁会社設立とします。
合弁会社は、中国幼稚園市場(約11万2000園)を対象としています。
中国の幼稚園児数は現在2000万人を超え、日本の保育園・幼稚園児数の約7倍の規模に達しています。今回の参入にあたっては、現地での調査やテスト販売を重ねてまいりました。その結果、幼稚園児向けの教材、幼稚園教員向けの雑誌・書籍、新学期用品などを柱に営業活動を行うことといたしました。
学研は、独自で保有する幼稚園市場向けコンテンツを提供し、合弁会社は、中青が中国向けに加工・翻訳したコンテンツを中国全土で販売します。
販売にあたっては、書店、郵便局、新聞スタンドなど、中青、新世紀の持つ幅広い販売網を活用します。同時に、幼稚園向け販売代理店を組織し、幼稚園への直接販売も強化します。また、インターネット通販などのダイレクトセールスについても充実を図ります。
将来的には、科学教材や市販雑誌など、こどもから大人までを広く対象とした、より多くの高品質な商品・サービスを、中国の市場に提供していく所存です。
【合弁会社の概要】
[資本金] 500万人民元 (日本円約7,900万円)
[出資比率] 学研50% 中青30% 中青雄獅20%
[決算月] 12月
[売上] 2009年12月 5億円
[会社設立] 2007年11月
<中国青年出版総社の概要>
社名:中国青年出版総社
住所:北京市東城区東四十二条二十一号
社長(法定代表人):張景岩
資本金:2,500万人民元(日本円約3億9,500万円)
従業員数:500名
年商:1億元(日本円約15億8000万円)