ヒビノ、徳島大学と大型LEDディスプレイを裸眼で立体的に見せるシステムを開発
自社製「ChromaLED」全モデルに対応
大型LEDディスプレイを裸眼で立体的に見せるシステムを徳島大学と共同開発
ヒビノ株式会社(本社:東京都港区代表取締役社長:日比野晃久)は、徳島大学工学部との共同研究により、大型LEDディスプレイを裸眼で立体的に見せる映像システムを開発、「応用物理」創刊75周年記念事業「暮らしを支える科学と技術展」※(平成19年8月3日~4日)に参考出展しております。
近年、HDTV(高品位テレビ)の普及や地上デジタル放送の開始等、臨場感のある映像に対する需要が高まる中、当社が昨年6月に発売した高輝度・高精彩の自社製LEDディスプレイ・システム「ChromaLED」は、その映像品質の高さから世界的な評価を獲得し、多数の納入実績をあげております。この「ChromaLED」全モデルに対応する裸眼大型立体映像システムは、さらなる高臨場感や迫力を追求した研究開発モデルです。
当該システムの立体映像は、両眼視差式立体表示法の原理に基づいております。両眼視差とは、左右それぞれの目で見える像の差異のことです。物体を見る時、右目と左目で像が異なり、その差異によって人は立体の奥行きを認識することができます。従来の立体映像は、この原理を応用し特殊なメガネを用いることで立体視させており、立体映像を見ることができる領域もごく一部に限定されていました。今回開発した立体映像は、周囲の光の反射や映り込み等の問題を改善し、広い視野角を持つ「パララックスバリア」(アパ-チャグリルと呼ぶ立体表示素子)の開発により、裸眼で広範囲な領域から見ることができる立体映像を実現いたしました。一定間隔に並べた高透過率・低反射率の短冊状の遮光マスクを自社製LEDディスプレイ・システム「ChromaLED」の前に設置することにより、大勢の人が同時に屋内外で裸眼のまま迫力のある映像を楽しむことができます。
当社は、今回開発した自社製LEDディスプレイ・システムをベースとした立体映像システムにより、新たなメディアを創造するとともに、今後、高い臨場感を求めるお客様をターゲットに市場浸透を図ってまいります。
※「暮らしを支える科学と技術展」
日程:2007年8月3日(金)10:00~17:00/4日(土)9:00~17:00
会場:科学技術館(千代田区北の丸公園2-1 九段下駅徒歩7分)参加費:無料
主催:(社)応用物理学会
<左:ChromaLED3(3mmピッチ)利用立体映像>
<右:ChromaLED4(4mmピッチ)利用立体映像>
※参考画像を参照
■裸眼大型立体映像システムの特長
1)裸眼で見る立体映像
2)広い視野角を実現
3)常設型及び仮設型(イベント)に対応可能
4)屋内向け及び屋外向けに対応可能
■立体映像システムの用途例
・広告宣伝ディスプレイ
・モーターショー、ショールーム等
・イベント会場、アミューズメント会場
・スポーツ中継
・研究発表時のプレゼンテーション
以 上