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ニュースリリースのリリースコンテナ第二倉庫

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2025'01.31.Fri
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2007'09.06.Thu

松下、高精度に人物確認が可能な「ウォークスルー虹彩認証システム」を開発

利用者に手間をかけない、非接触・高精度な認証を実現
日本初(※1)ウォークスルー虹彩認証システムを開発

ユビキタスセンサーネットワーク技術開発の成果


 松下電器産業株式会社 パナソニック システムソリューションズ社(代表者 遠山敬史)は、総務省の研究開発プロジェクト「ユビキタスセンサーネットワーク(※2)技術に関する研究開発(2005年から開始)」(※3)の中の「高精度人物認知技術の開発」(※4)の成果として、虹彩認証を活用して歩きながらでも高精度に人物確認が可能な国内初の「ウォークスルー虹彩認証システム」を開発しました。
 近年、安心・安全な社会の実現に向けて、生体認証を活用した本人確認システムが、PCや携帯電話の操作制御、入退室管理、空港での搭乗手続きや入国審査といった様々な場所に適用されています。ユビキタスセンサーネットワークが対象とする公共エリアにおいても、セキュリティ強化と利便性向上へニーズが高まり、特に空港では「US-VISITプログラム(※5)」や「e-Passport連携実証実験(※6)」など官民一体となっての生体認証の導入や実証実験が進められています。
 限られた時間で多数の乗客が搭乗するゲートや空港従業員の入室管理用として「より自然で使いやすく、高精度で、迅速に認証可能」なシステムの実現が求められています。
 現在は北米の空港においてセキュリティ強化が進んでいますが、今後は全世界で、そのニーズは高まると予想されます。

【開発概要】
 当社は、このような市場要件に対応するため、装置に目をあわせる動作を無くし、歩きながら通過するだけで高精度に本人確認ができる「ウォークスルー虹彩認証システム」を研究・開発しました。開発した主要技術は以下の通りです。

(1)高精度な本人認証を実現する「虹彩認証(※7)」方式を採用
 ID情報タグやパスワードと異なり、盗難やなりすましの危険性がなく、かつ「忘れる」こともない、優れた本人認証を実現する生体認証。そのなかでも他人受入率1/120万以下の高精度を誇り、非接触認証が可能な「虹彩認証」を採用しました。

(2)1m以上はなれたところから歩くだけで認証可能なカメラ構成と高速処理を実現する「目位置検出方式」を開発
 虹彩を撮影するカメラにはメガピクセルカメラ(200万画素)を複数用い、撮影距離1m以上で広範囲の撮影範囲を確保することでユーザの目位置合わせ動作を不要にしています。
 さらに、目(虹彩)位置検出に適したテンプレートマッチング方式(※8)をベースとした高画素対応の「目位置検出方式」を新たに開発しました。高画素画像からでも、高速かつ高精度に目周辺の画像だけを抽出して認証処理を行うことができるため、高画素化に伴う処理負荷の増加を抑制し、認証所要時間2秒以下を実現しています。

(3)自然な通行と省スペースを実現する「小型分離方式」を開発
 ユーザが2基の装置の間を通り抜ける構成を採用し、自然な通行を実現しました。
 また片側1基だけ(※9)でも認証も可能なため、狭い場所での設置も可能です。


※1 日本初:2007年7月現在
※2 ユビキタスセンサーネットワーク:人やモノの状況や周辺状況を認識しその動的な情報を発信するために高度なセンシングや映像認識とネットワークが結びついたもの。分散配置された様々なセンサーが自律的にネットワークを形成し、そのネットワークを通じてセンサーから収集された情報が連携することで、様々な分野やサービスに活用できます。医療・健康、防犯・セキュリティ、防災、農産物等の各種生産現場、環境リスクへの対応等、幅広い社会・経済活動への寄与と安全・安心な社会を実現するための鍵として期待されています。
※3 ユビキタスセンサーネットワーク※2技術に関する研究開発(2005年から開始):詳細は、 http://panasonic.co.jp/pss/rd/usn/ をご覧ください。
※4 高精度人物認知技術の開発:撮影距離1m以上、認証時間1秒(誘導含み2秒)を目標とし、離れたところから、人物を高精度に特定することを目的とする技術開発のことです。
※5 US-VISIT(Visitor and Immigrant Status Indicator Technology) プログラム:米国政府が、2004年1月5日より導入した新たな出入国管理システムで、査証(ビザ)を所持して米国に入国する渡航者に対し、指紋のスキャン(機械による自動読み取り)や顔写真の撮影など新たな出入国手続きを実施しています。
※6 e-Passport連携実証実験:2005年2月に政府(内閣官房、国土交通省、法務省、外務省、経済産業省)と民間で行われたバイオメトリックス認証を利用した空港セキュリティシステムの実証試験です。
※7 虹彩認証:Daugman博士(英国 ケンブリッジ大学)が開発したバイオメトリクス認証方式です。ライセンスは現在SecuriMetrics社(米国)が保有し、松下電器はライセンス契約を締結し製品発売中です。
※8 テンプレートマッチング方式:目領域の濃淡情報から作成したテンプレート画像と入力画像で相関値を算出し、これが最も大きい条件を探索することで目位置を検出する方式です。
※9 単体動作の場合は、約1m離れたところから装置に「正対」することで認証をすることができます。

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