三井物産と丸紅、ベネズエラ産原油を日本向けに共同で引き取ることに合意
ベネズエラ原油引取りに関するお知らせ
丸紅株式会社及び三井物産株式会社(以下「両社」)は、本年2月23日にお知らせした、国営石油公社(Petroleos de Venezuela, S.A.、以下「PDVSA」)との間で締結した、ベネズエラ産原油及び石油製品引取りに関わる包括引取枠組契約(以下「本契約」)に基づき、今般、2百万バレルのベネズエラ産原油を日本向けに共同で引き取ることで合意しました。
本契約は、両社が国際協力銀行の支援により原油及び石油製品引取のための前払融資として締結したPDVSA向け融資契約(融資期間:15年間 融資金額:35億米ドル)を踏まえ、これと同時に締結されたものです。今回の合意は、本契約に基づき、融資期間中に原油及び石油製品の個別交渉権を有する両社により、ベネズエラ産の原油引取りを実現すべく交渉が行われたものです。この融資と本契約により日本の原油輸入先の多角化に寄与することが期待されます。なお、ベネズエラ産原油からの販売代金はこの前払融資に対する返済原資に充当されます。
当該原油を輸送するタンカーは、8月中旬にベネズエラを出航し、買主となる新日本石油株式会社、出光興産株式会社並びに三井物産関係会社でもある極東石油工業株式会社他に10月初旬に引き渡しの予定です。当該原油は、ガソリンやナフサなど付加価値の高い留分が多く含まれる高品質の軽質原油のサンタバーバラ原油です。日本が石油精製用に本件のような包括引取枠組契約に基づきベネズエラ原油を輸入するのは今回が初めてのケースとなります。
ベネズエラは世界第8位の原油生産国であり、同国の100%国有石油会社であるPDVSAは、現状日量240万バレルの原油を生産しています。世界的にも高い原油生産量を誇り、埋蔵量も豊富なベネズエラから両社は今後も継続的に原油及び石油製品を引取るべく対応していく方針です。
【 PDVSAの概要(2005年12月末時点) 】
名 称:Petroleo de Venezuela S.A.
事業内容:石油・ガスの採掘・開発・精製・輸送・販売及び石油製品の生産・販売
売上高:85,730百万ドル
営業利益:19,209百万ドル
当期純利益:6,483百万ドル
総資産:70,365百万ドル
株主資本:47,095百万ドル